事件備忘録@中の人

事件が起こった経緯、登場人物の人生に焦点をあててまとめています 大きな事件よりも、インパクトはあってもすぐ忘れられてしまうような事件が中心 誰もがはまってしまう可能性のある人生の落とし穴 他人事と思うかは、自由。 https://case1112.jp/ 事件備忘録(本サイト)

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    最近の記事

    🔓ママなんか怖くない~ひたちなか市・小1女児せっかん死事件~

    台所にて 「これ、どうすんの?」 「立たせとけばいいんじゃない?」 女は目の前にいる女児をそういうと手近にあったモップの金属製の柄で力任せに殴りつけた。女児は悲鳴をあげるが、それでも殴打する手を止めない。 やがて女児の悲鳴は獣の咆哮のようなものへと変化。さらには脱糞するまでにいたった。 「汚い!あっちいって」 まるで汚物を押し付けあうかのように女児の体をどつき回す大人たち。 そしてその日の午後、女児はたった6年の生涯を一人ぼっちで閉じた。 平成12年3月23日、水

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      • 酔醒~いくつかの不倫事件始末~

        日本において、不倫自体は刑事的な犯罪ではない。不法行為ではあるとしても、刑務所に入ったり顔と実名を晒して糾弾されることも基本的に、ない。 しかし過去には不義密通、姦通罪として死罪同等、発見者(妻もしくは夫)がその相手方を殺害しても下手人討として処罰を免れた時代もあった。 旧刑法、旧民法においてさすがに死罪はなくなったが、その罪自体は残ったし、たとえば不倫して離婚した者がその不倫相手と婚姻することはできないとする法律もあった。 ちなみに外国、アフリカやイスラム圏の一部では現在で

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        • 🔓吐き気がする~宮崎・男性殺害死体遺棄事件と場外乱闘~

          タレコミ 「どうやら殺されて埋められているらしい」 平成15年9月に宮崎県警にもたらされたタレコミは、無視できないものだった。 殺されているとされたのは、県内でも大手の建設会社を営む一族の血縁男性で、事実、5年ほど前からその姿を見た人がいなかった。 いや、正しくは「家族以外」その男性の行方を知っている人がいなかったのだ。 家族によれば、すでに離婚した妻は子を連れて宮崎を出ており、それを追って男性もまた宮崎を出た、という話だった。 しかし男性が貸金を行っていたことや、暴力

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          • つむじ風にさせられた殺人~京都・17歳ピストル魔3人殺傷事件~

            平成8年11月28日、京都地方裁判所。 「主文、被告人は無罪」 この日、京都地裁は48歳の無職の男性に無罪判決を言い渡した。 男性は殺人などの罪で起訴されていたが、冤罪ではなかった。確実に、一人を殺害、二人に重傷を負わせる大事件を起こしていたのだ。 にもかかわらず、男性は無罪となった。 しかも事件が起き、逮捕されたのは昭和41年、起訴され裁判もすでに4回行われていた。 昭和45年以降、男性の裁判は公判停止となっていたのだ。 第一の事件 昭和41年2月13日夕方。 「行

            • 懺悔滅罪~一関市・曹洞宗遠應寺強盗殺人事件~

              寺の朝 薄曇りの、どことなくスッキリしない6月のその日の朝、山間の禅寺に二人の僧侶がやってきた。 この日、奥州市の寺で営まれる落慶法要(寺院などの修繕が終わった後に営まれる法要)に出るために、この寺の住職を迎えにきていたのだ。 寺の庫裡につながる玄関の灯りがついている。朝なのに、消し忘れたか。 僧侶らは声をかけたが、中から家人の返事はなかった。 「ごめんください」 玄関の戸は鍵がかかっていなかった。二人はそっと中を覗いて声をかける。しんと静まりかえった庫裡の中は、朝の光が

              • ただそこにいただけ~新宿駅・OL突き落とし殺害事件~

                いつもの風景 JR新宿駅9番ホーム。総武線上りのこのホームに、三鷹発津田沼行きの十両編成の電車を待つ人の列があった。 時刻は午前9時25分。朝のラッシュが少し落ち着いた、いつもと変わらない新宿駅の風景。 女性は出勤のためにたまたまホームの最前列に立っていた。周囲に人はたくさんいたが、特に気にも留めないのもいつものこと。 ふと、背後でなにやら揉め事のような男女の声が聞こえた。なにを言っているのかわからなかったが、女性が足早にホームを移動していくのが見えた。 さぁ、今日も一日

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                • 🔓逃げる女、追いかける男~3つのDVにまつわる事件~

                  一度は愛した相手が肉体的、精神的、経済的、性的に暴力を振るうようになったら? 結婚前にはわからなかった、相手の本性はなぜか、そう簡単に別れることが難しいような状況になって初めて明かされることが多い。 たとえば結婚して、子供が出来るまでは、妻が仕事を辞めるまでは、家を妻の実家近くに建てるまでは…… 男女問わず、相手の本性を知ったときにはすでに身動き取れない状況になってしまうこともある。 しかも厄介なことに、それらDVについて世間と被害者の受け止め方に大きなズレがいまだに存在

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                  • 仁義なき戦い~嫁姑事件簿~

                    嫁姑。 嫁は「嫁ぐ」というもう一つの読み方からも分かる通り、結婚し夫の家に入ること、姑は古くなった女と書く(本来の意味は年長者という意味らしい)。 この字面がすべてを物語っているように思えるが、完全同居が当たり前、嫁は一切姑に口答えならぬというのが当たり前だった時代は過ぎ、今では同居していても息子の家に姑舅が呼ばれるという形も多く、姑のほうが小さくなっている、そんな家庭も少なくない。 もちろん、時代関係なく理解のある姑舅に恵まれ、また、若夫婦も老親をいたわりうまくいっている

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                    • 【傍聴記】父のいた風景~松山市・実父傷害致死事件~

                      令和3年、10月25日松山地方裁判所41号法廷。 「主文。被告人を懲役5年に処す。」 傍聴席の女性と男性が、若干うつむいた。予想通りだったか、それとも、期待外れだったのか。被告人は特に動揺した様子はなく、背筋をまっすぐ伸ばして裁判長の言葉を聞いていた。 傍聴席の女性は、被告人の暴力によって夫を奪われた。傍らの男性は、被告人によって父を奪われた。 しかしふたりは、亡くなった夫、父よりも、というよりただひたすらこの被告人の身を案じ続けていた。 被告人は家族だった。 事件

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                      • 🔓イッシーの日記〜越谷・高校教諭監禁殺害事件〜

                        「このメモが事件を解決する唯一の手がかりとなりました。息子がこれを書いていてくれて、本当に良かった……」 被害者の父親は、週刊誌の記者に対して絞り出すように話した。 息子が行方をくらましてすでに4ヶ月が経過していたが、警察の捜査の結果、静岡県の山中に埋められていたことが判明した。 発見された時、男性は両足が手錠に繋がれ、その体のほとんどは白骨化し、頭蓋骨には髪の毛すら残っていなかった。 事件自体は、金銭トラブルの解決のために被害届を出した男性を逆恨みした加害者グループが、

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                        • 🔓理解不能~ふたつの親子無理心中事件~

                          新聞記事やニュースなどで日々、事件の報道がなされる。 死亡した人の数やその関係性などから注目を集める事件はその後の裁判の様子なども報道されるが、多くはその上っ面だけを舐めるだけで事件に至るまでの細部は報道されない。 特に、家庭の中で起きた事件については、被害者と加害者が血縁関係だったりすることで被害感情も複雑なものとなり、余計に詳細は表に出てくることが少ないと言える。時に、被害者側に一定の落ち度がある場合もあるからだ。 また、無理心中事件なども詳細はなかなか表に出ない。加害

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                          • いい人。~千葉県横芝光町・妻子殺害放火事件~

                            未明の火災 平成22年12月30日午前6時50分、千葉県のとある民家から出火、木造二階建ての住宅及び隣接する作業場の二棟を全焼した。 この家には60代の夫婦が暮らしていたが出火当時別棟にいたため難を逃れた。 家業で大工を営んでいたといい、火元はその建設作業に必要な作業場とみられたが、警察は失火と不審火の両面から捜査をした。 近隣の住民は複雑な思いを隠せなかった。この家には、つい一か月前にも火災が起きたばかりだったからだ。 しかもその火事で、この家の若夫婦のうち妻と幼い息

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                            • それでも気になるダイヤルQ2~苫小牧・主婦殺害事件~

                              平成8年2月27日 北海道苫小牧市の店舗兼住宅。 その日、女性はいつものように午後8時ころ、夫と2階の寝室で床に就いていた。 日付が変わったころ、ふと目を覚ました女性はなにやら階下の店舗のあたりで物音を聞いたような気がした。 実は10日ほど前にも、夜中に何者かが侵入し、雑誌などを荒らして持ち去るという事件が起きていた。 女性はそっと1階へ降り、茶の間の灯りをつけた。 茶の間の隣の店舗で、何か人影のようなものが動くのが見えた。それは隣接する車庫の方向へ逃げたようだが、そこ

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                              • 絶望の淵の先にあるもの~香川・父親撲殺事件~

                                昭和50年6月27日 「主文、本件抗告を棄却する。」 高松高等裁判所の小川豪裁判長は、この日、ある少年事件の抗告を棄却する決定を出した。 加害者は17歳の女子少年。彼女は昭和50年5月14日に、高松家庭裁判所において、中等少年院への送致が決定していたが、それを不服として抗告したものだった。 彼女の罪は、父親を手斧で殺害するという非常に重大なもので、高松家庭裁判所は本来ならば検察官送致も十分考えられるとしたが、その内容を考慮して中等少年院送致を決めた、としていた。 彼女を

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                                • 「晴のち嵐」~北海道羽幌・女子中学生殺人事件~

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                                  • 励ます女~大津市・女性殺害死体遺棄事件~

                                    男は思いつめながらも、それでも決断できずにいた。 このままでは、恋焦がれたこの人はいずれ誰かのものになってしまう。男にとってそれは耐えがたいことだった。 「何もできそうにありません。私がしていることは正しいことなんだろうか?」 男は縋るような思いで聞いた。 「これしかないし、それが一番だと思っています。」 本当に?果たしてこれが一番の方法なんだろうか? 「幸運を祈っています。」 男の心は決まった。 大津の民家の遺体 平成15年7月13日午前11時半、滋賀県警本

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