日本株市況振り返り1月26日
日本株市況
日経平均は米国IBMの決算ミスを起点に、半導体関連に利益確定売りが膨らんだことが主要因で大幅下落し、持ち直すことなく引けた。
上昇寄与度上位にはバンダイナムコ、花王、資生堂、日揮など。いつも見ない銘柄が多く、指数主導ではなく、半導体主導の下げと見られる。
TOPIXの上昇寄与度上位はキーエンス、パナソニック、楽天が挙がり、その他にも医薬品セクターが多く上がった。セクターローテーションの兆しも視野に来週の戦略を立てる方がいいかもしれない。
寄与度下位はトヨタ自動車、三菱UFJ、ソニー、ルネサスと続き、こちらも大きめ上昇の利確が進んだように見える。ルネサスは株売却のニュースで反応か。
プライム売買代金
売買代金は2.438.537百万円と、昨日に比べると低かった。今晩の米国PCEコアデフレータを前に様子見す流投資家が多かったと思われる。
当落レシオ
依然として25日は過熱感を共な形、15日、10日は徐々に落ち着いてきた。今晩のPCE、今後の決算により方向感が決まりそうなので、信頼度の高いと言われる当落レシオであっても、これだけでは判断ができない状況。
空売り比率
3日連続上昇。今日のように、想定外の下落が続くとさらに上昇しそうだが、時間外で(米国などで)ポジティブサプライズが起こればショートカバーの暴騰も期待できると言える。
業種別ランキング、当落
業種別では、ゴム製品を除いて全て下落。これを見ると本格的な下落も念頭に入れる必要が出ている。ゴム製品は2連騰。
26日アメリカ、他
アメリカは、PCEコアデフレータは無難に通過したものの、SOX指数が下げたことから、半導体関連の比率の高いナスダックは下落、ダウはプラス通過した。グロースヴァリュー指数も数日ヴァリューよりに触れており、決算通過までは軟調な動きも予想される。また、2月1日AM3:00には一番重要なFOMCが控えており、積極的なポジショニングはこののちに考えたい。
中国の政策期待、日本株と逆相関
中国は政府の政策期待で先週は大幅高。母国市場から逃げていたチャイナマネーが、中国株の割安感に惹かれて「日本株売り→中国株購入」の動きに転換する可能性もあるので、中国指数はチェックが必要か。
コモディティ上昇
コモディティの指標であるトンプソン指数は原油が起点と見られる上昇を続けている。原油高があまりにも進むと、「インフレ再燃→利下げ時期ズレる」などの観点から米国株を中心にネガティブか。すでに今年の利下げサイクルを織り込んでいるため、これをきっかけに大きく下げるかもしれないので心とポジションのゆとりが必要。