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25日間フィビヒチャレンジ!16日目

 今日の曲はちょっと異色ですね!青い空、雪で薄化粧をした山々、見慣れない美しい高山植物、細く冷たい風…。週の真ん中、気分が変わっていいかもしれません。
 今日は全音16曲目(Op.41-Ⅳ-36)。解説によるとフィビヒのアルプスへの旅が背景になった曲で、オペラ「ヘディ」第三幕のバレエ音楽に転用されています。正直私はハイジを連想した。ハイジ踊ってそうだ。バレエ音楽と言われても場面が容易に目に浮かぶようです。もともと私はペダル少なめ派なのですが、今回はこの曲らしさを生かしつつも単調にならないペダリングを意識しました。やはり吸音要素のあるうちの練習室を飛び出してホールで弾きたくなる。早くそういう日が来るといいですね!
 今日もヘッダーはnoteのライブラリから、アルプスで検索して見つけたものをお借りしています。

 「ヘディ」の名前が出たのでオペラのことを少し。
 フィビヒのオペラ作品は作品番号40以降に集中しています。制作年代で言うと概ね1893年以降で、フィビヒも40歳を過ぎ充実期を迎え、作曲に時間を割ける状態であったことと、アネシカと出会ってからであることに興味をひかれます(ふたりが出会い親密になるのは1892年ごろ。折しもドヴォルザークがアメリカに新天地を求めた時期と重なる)。また、最後の3つのオペラについてはアネシカが脚本を担当しており、アネシカはフィビヒの弟子、愛人であり共同作業者ともなったことになり、この関係によりフィビヒの活動が新たな次元に入ったと言えます。
 アネシカは聡明かつモダンな女性でした。アナトール・フランスに傾倒し、チェコで最初の北欧文学のエキスパートの一人でした。音楽についてもフィビヒの五重奏のピアノ編曲版を作ったとのことで(?)、力量が推察されます。

 少し長くなりましたので明日に続きます。フィビヒのオペラは「シャールカ Šárka」に関してはYoutubeで検索してもいくつか出てきますのでご興味お持ちくださった方は聴いてみて…と言いたいところですが、筋書きもなかなかのヘヴィー級ですのでご覚悟を。。それではまた!

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