記事一覧
フランチェスコの今日の一品: 山と海のリガトーニ
山の幸と海の幸という組み合わせは、高級料理を提供しているイタリアのシェフに言わせれば「1980年代っぽく少し古い」とのこと。しかし、とてもおいしく、家庭料理ではよく登場しています。
今回は、エビとキノコを使ったパスタをご紹介しようと思います。
食材は、すべてお近くのスーパーで手に入るものばかりですが、味はばっちり本格的なイタリア料理。そして、エビの旨味を最大限に引き出しパスタにしみこませるコツも
フランチェスコの今日の一品: ブロッコリーのリガトーニ
ブロッコリーが美味しくなっている季節です。
ズッキーニと同じように、日本で使われている「ブロッコリー」という言葉はイタリア語の「broccoli」(複数形名詞)から来ています。
ブロッコリーはアブラナ科ですので、キャベツ、カリフラワー、菜の花科の仲間です。
原産地は地中海で、イタリアで花の部分が大きくなるように品種改良されたと言われています。キャベツとともに古代ローマ時代からイタリア半島で親しまれ
フランチェスコの今日の一品:ブラックタイガーエビとズッキーニのリングイーネ
イタリアではズッキーニとエビの組み合わせはパスタの定番の一つです。
今回は、ひと工夫してエビの旨味を最大限に引き出しパスタにしっかり染み込ませるレシピをご紹介します。食材は、すべてお近くのスーパーで手に入るものばかりですが、味は本格的なイタリアンです!
ズッキーニに関する蘊蓄はここで語っていますのでご興味ある方は読んでみてください。
https://note.com/casa_brusa/n
フランチェスコの今日の一品:カラマラータ
本日のパスタ、「calamarata カラマラータ」はナポリの家庭料理の定番。
そして、この響きがとてもエキゾチックな料理は、近所のスーパーで買える食材で30分もあれば作れます。
断っておきますが、日本でよく聞く「ナポリタン」の話ではございません。
本場ナポリでは「カラマラータ」というパスタを使います。形状がイカの輪切りに似ているため、イタリア語でイカを意味する「calamaro カラマーロ」に
フランチェスコの今日の一品: しめじのタリアテッレ
秋はキノコの季節・・・と言いたいのですが、実は日本では生キノコが年がら年中に手に入りますすので、イタリアと比べると季節感が少し薄いかもしれません。しかし、これからの季節、より種類が多く、質の高いキノコが店頭に並びます。
イタリアでキノコの王様と言われている生ポルチーニ茸が出回るのは、11月頭ごろから年末の短い期間だけ。その時期になるとどのレストランでもメニューに登場します。
日本ではあいにく生
フランチェスコの今日の一品: ズッキーニのリングイーネ
枝豆と茄子に続き、夏はズッキーニも美味しい季節です。
ズッキーニ、zucchini、はイタリア語です。イタリアで改良され、全世界に広まった野菜のため、一部の国では、イタリア語名がそのまま定着しています。
しかし、ズッキーニの先祖はかぼちゃです。トマトやコーンと同じように、原産地の中米から、16世紀に欧州に伝わった野菜の一つです。その後の経緯は定かではないのですが、19世紀後半ころに北イタリアで
フランチェスコの今日の一品:メカジキと茄子のリガトーニ
夏は枝豆だけではなく、茄子の季節でもあります!
茄子は、インドが原産地だと言われていますが、古代ローマ時代まではイタリアで食べる習慣がなく、ラテン語でこの植物を指す言葉が確認されていないことから、栽培すらされていなかったのでは、と思われています。アーティチョークやオレンジと同じように、9世紀ごろにアラブ人がシチリアに持ち込んだのですが、その普及が南イタリアに止まり、少なくとも19世紀の終わりまで
フランチェスコの今日の一品:枝豆ペーストのカザレッチェ
枝豆が美味しい季節です!
最近、欧米でも枝豆がそのまま「edamame」と親しまれて大変人気があり、イタリアのスーパーでも冷凍食品コーナーで見かけます。また、パスタに含まれているグルテンをアレルギーの人を対象に、枝豆が原料のグルテンフリー・パスタもイタリアで商品化されています。
今回ご紹介するのは、そのようなイタリア化したedamame料理ではなく、イタリアの伝統的な調理方法の中で枝豆という日
フランチェスコの今日の一品:かぶの葉っぱでパスタ?のパスタ
大根やかぶの葉っぱ、捨てていませんか?
スーパーのレジで、わざわざ新鮮でみずみずしい葉っぱを切ってもらうように求める人を見ると、日本人が良く使う言葉ですが、「もったいない!」と心の中で泣いています。
多くの植物の葉っぱは食用に適していて、しかも栄養分も豊富です。
いつもごみ箱へ一直線になっているブロッコリーの葉っぱには、普段食べている花の部分よりはるかにビタミンが多く含まれています。
大根やか
~ミラノ発見①~ ラファエロの名作の下絵は ここにあった!
毎年クリスマスの時期になると、三つの異なる大陸で生息している我が家族は大移動に乗り出してミラノで集合します。
いつもタイトな日程と長旅の疲れもあって、大がかりな遠足は難しいですが、必ずミラノから日帰りできる1~2都市ぐらい、かみさんと息子を連れていくことにしています。
しかし、悪天候という非常事態になった場合、遠足をあきらめてミラノ市内で楽しく過ごせるプランB(プランCも・・・)も必ず用意する
丘の上の要塞都市ベルガモ
ミラノから北東へ電車でわずか1時間のところに、かつてヴェネチア共和国の西の国境を守る要塞都市があると言われても、すぐにはピンと来ないかもしれません。
今は、多くの中小企業の拠点として北イタリア経済の原動力の一つでありながら、その姿はほとんど中世のまま。
その町の名は、ベルガモです。
今回の新型コロナ大流行でイタリアの中でも特に多くの犠牲者が出た町として、日本でもベルガモの痛ましいニュースが流
フランチェスコの今日の一品:アンチョビとレモンの リングイーネ
「荷車引きのスパゲッティ」、「鯖缶のスパゲッティ」に続く揚げパン粉を使ったパスタシリーズ第3弾。
今回は食材の数を最低限にし、パスタの質にこだわっていただきたいです。
皆さんが、イタリア旅行のお土産で買ってきたちょっと高めのパスタがおうちにあれば出番かもしれません。
パスタはどれも同じというわけではありません。デュラム小麦のセモリナと水だけでできているシンプルな食料品ですが、原料となるデュラム小
フランチェスコの今日の一品:鯖缶スパゲッティ
うちの料理教室「カーザ・ブルーザ」にいらっしゃるお客さんによく言われるのは「イタリア料理を作るためにこの食材を買いましたが、使い切れず、他の使い方がわからなくて、冷蔵庫の中で眠っています。」
アンチョビとケッパー、そしてハーブが特によく上げられている「悩みの食材」のようです。
また、先日ブログに上げた‘’荷車引きのスパゲッティ”はおかげさまでご好評をいただきましたが、「揚げパン粉が余ってほかに
フランチェスコの今日の一品 荷車引きのスパゲッティ
だれもが知っている「アリオ・オリオ・ペペロンチーノ」スパゲッティ。
文字通り、ニンニクとオリーブオイル、そして赤唐辛子(本当はこれは必須ではありません)、仕上げに彩りとフレッシュな香りづけのために刻んだパセリを加えるという簡単な料理です。
実は、これはナポリでクリスマス料理とされていたアサリパスタから、高級品だったアサリを抜いた日常版。
シチリアでも似たような庶民的な料理があります。
それはs