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メディカルネット(3645) update

Tier1 首位 組み入れである同社について、最近Twitter上で書いた内容を中心に再度簡単に纏めておくもの。

(画像引用元) 特段の注記がないものは同社IR資料より引用

投資ストーリー要旨

「口腔周りから始まる健康寿命増進プラットフォーム」へのエクイティストーリーの変化(⻭科医療ではなく口腔周りへ...が肝)。このストーリー下でのエコシステムの発展可能性
・コロナ禍での人々の行動変容の一つに「予防=人は 〇〇しないよう ××する」があると個人的に考えており、「予防医療」をストーリーの核にするメディカルネットはこのアイディアに強い親和性。

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同社に期待する事(事業)

期待は例えば「時間軸(短/中/長期)奥行き(縦/横/斜)」に分解できるが、

① 歯科医ライフサイクル、バリューチェーン接地面積拡大 
② エコシステムでのクロスユース強化 
③「口腔周りから始まる健康寿命増進プラットフォーム」へのストーリー展開

①は例えば宅地建物取引業開始、事務代行等、②はDentwave、for healthcare等、③は新領域プラットフォームビジネス育成、⻭科医療事業海外上場等。

・成長→連続的成長→非連続的成長へのstep upに向けては「エコシステムでの回遊可能性(クロスユース)の提示」「口腔周りから始まる健康寿命増進プラットフォームへのストーリー展開」が重要になる。エコシステムの観点では、Dentwaveやfor healthcare周りで進展が出てくると良い。

同社に期待する事(開示面)

・情報開示への期待については、「歯科医療プラットフォームビジネス」の枠に留まるストーリーではなく、「口腔周りから始まる健康寿命増進プラットフォーム」としてのストーリーをしつこく投資家に提示し続け刷り込ませて欲しい。歯科医療→口腔周り...の置き換えこそが肝なので。

・医療BtoB事業の会員ベースも活用しながら、顧客がエコシステム内でどう循環するのか/させたいのか?の絵姿をもっと投資家に伝えてほしい。将来的には、エコシステム内のLTV、CAC、ARPU、ChurnみたいなSaaS企業的なKPI開示ができるエコシステム構築が進むと相当強い。

決算の見方

幹と枝の使い分け。幹=プラットフォームビジネスとしての「エコシステムでのLTV-CAC」だと思うので、各事業での多少凸凹はそれほど重要ではなく、全体流入が鈍化さえしなければOK。

自社株保有

・企業のライフサイクル、足元バランスシート等踏まえ、M&Aやインセンティブに活用して欲しい。

引用元:プレミアムブリッジサロン 4月17日(土) 質疑応答
https://www.bridge-salon.jp/movie/3645_20210417_608126d1111e1/QA.pdf

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コーポレートガバナンス

以下記事の加藤さんはメディカルネットの社外取締役。日本企業のコーポレートガバナンスにおいては、取締役の執行機能の比重の高さ故に社外取締役の重要性はやはりあり、社外取に期待されるメイン機能としての「監督」に加え、執行にも貢献してくださる良い方の存在は貴重。社外取締役でもう一人良い人が来れば、社内外のバランス、監督と執行機能のバランスがより取れた取締役会構成となる。

組織の変化

・対話を重視した IR 活動を推進し、双方向コミュニケーションの機会の多角化を図るべくIR室を設置。今の本邦株式市場では、はっきり言って個人投資家を増やすメリットはないので、価格維持形成能力のある機関投資家獲得への対応に思いっきりリソースを寄せて欲しい。

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最後に

株式投資においては、銘柄に惚れ込み過ぎるのは良くないとされる。でもそれがファクト×ロジックに基づく強い投資ストーリーであれば話は別だと思う考察対象はチャートではなく(X地点からY%上昇したとか考えてもピンボケ)、常に考えるべきは "Intrinsic Value-株価=Margin of Safety” であるという事を忘れないようにしたい。


引き続き Tier1 首位 組み入れ企業として大きな期待をかけていく。急激にではなくゆっくりで良いので。

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