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スターティアHD(3393) update

スターティアHD(3393)は現在組み入れ第2位、首位メディカルネットと金額差は殆どない状況。注目点は前回簡単に纏めたが、その時よりも理解は格段に深まっているし、本日個人投資家向けのイベントも開催されているので改めて整理。

(資料引用元) 会社説明資料 2021年1月16日

1.事業間のクロスセル

・ITインフラ事業のカスタマーベースがあるので、注力するデジタルマーケティング事業への投資のROIC、ROASが高いと思われる。
・事業間に有機的な繋がりがあるので、先行投資に見合うARR積み上がりの確度が高まり、SaaSに重要な規模の経済を早期に働かせられると考える。

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2.デジタルマーケティング事業でのクロスセル

・MAツールカテゴリーシェア2位のBowNowがあリ、これを顧客獲得のフックにできる。

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・有料CMSシェア率国内3位のBlueMonkey他、統合型のツール提供が可能となるようなプロダクトラインアップがCLOUD CIRCUSとしてリブランディングされており、顧客課題に応じたクロスセルが可能となる。

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・これらのツールは主要ターゲットである「デジタルマーケティングへの感度、リテラシーがそこまで高くない中小企業」の観点から見た必要な機能に絞られており、それを安く提供することで、マーケティングの専門家がいない中小企業でも導入しやすいポジションニングを取る。「統合的で」「安くて」「簡単で」「使いやすい」。

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3.バリュエーションと株価水準

・ストック売上40億円の現主力ITインフラ事業も相応の評価はされるはず。

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・デジタルマーケティング事業のARRが既に約13億円ある点は認知されるべき。
・今後の評価は、マーケティング投資、開発投資を弾みに計画通りに顧客企業数、ARPU、MRR、ARRを成長させていけるかどうか。

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・ITインフラ事業の評価+デジタルマーケティング事業の評価=?。現在の時価総額は116億円に留まる。

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4.簡単な纏め

・事業間の強烈なシナジー、デジタルマーケティング事業でのクロスセル、ITインフラ事業の評価踏まえたバリュエーションと現状株価のギャップ、これがざっくりした投資ストーリーの流れ。
・中期経営計画概要については、Walden Researchのレポートご参照。アグレッシブな内容であり、コロナウィルス懸念長期化による下振れ等はあると思うが、戦略は非常にmake senseしているし、会社としての取り組みにも腰が据わっている印象を受けた。
・先ずは次の四半期決算の内容をしっかり確認したい。

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