ミルクレープなわたし

繋いだ手とは反比例に離れた気持ち
連絡が途絶えれば愛想を尽かされたかと不安になった
求められることには嫌気がさして
安定を望んだのとは裏腹に
習慣化されたコトは物足りなさに支配された
自発的なことに面倒臭さを感じ始めトンネルの終わりは告げられる
視野が開けて光が差し込まれた

道標は足りなかった
鎖でもリードでもつけてくれればよかったのに
所有者の名札を乱暴にも縫いつけてしまって欲しかった

わがままに並べられた自己中な文字列と自己中なお話
愛着をはきちがえているのだと理解してみる

矛盾した感情は小さな箱でせめぎ合う
それぞれの感情は似ているのに違う次元に存在する
ひとつの概念に無数の感情が刺しこまれる
生まれた感情にもまた意見が生まれて積み重ねられていく
まるでミルクレープの層みたいに

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