小さい頃の記憶①

たまーに思い出す昔のお話。
小学1年生の夏、幼稚園のog、obが参加できる2泊3日のキャンプに友だちと参加した。
プログラムでは自分でお皿を作って、好きな具でおにぎりにぎって、山に登って食べるイベントがあった。
お皿は粘土で成形して焼いて、四角いかわいいのが完成した。おにぎりも当時のわたしが特大と思うくらいには大きいのを作った。ワクワクで登山に行った。とーっても楽しかった。
山頂でお昼ご飯にと、お皿を出して、おにぎりを乗っけて食べ始めた。
半分くらい食べたところで私は全てを落としてしまった。お皿は岩に当たって割れた。おにぎりは山に消えた。あ。なんだか面白かった。けど一瞬で積み上げてきたものが消えた気もした。こういうこともあるか、と受け入れられる落ち着いた子ではなかった気がする。引率の先生が少しそっけなかった。
なんでこう思ったのかわからない。けどこの記憶はずっと覚えている。美化も風化もされずに。この経験が何かにつながったと思ったこともない。こういうどうでもよさそうな記憶って案外残ってる。そして時々夢でもみる。あたしをかたちづくるなにかしらを振り返ってる瞬間。
なんだかお弁当でも作ってお出かけしたい気分。日向ぼっこでもしながら他愛もない話でもして過ごしたい。

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