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上級医も知らない臨床の裏ワザ・トリビア!

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あまりしられていない臨床の裏ワザや,慣習的なプラクティスをひっくり返すようなネタを集めました!研修医はもちろん,後期研修医以降の医師でも知らないことがきっとあるはず!
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#救急

非循環器医のための循環作動薬

予期せぬ低血圧やショックは肝を冷やす。低血圧やショックを見たら輸液負荷が原則だが,いつまでも延々と輸液を入れるわけには行かない。また反応に乏しかったら次の一手の必要が出てくる。 今日は非循環器医のための循環作動薬についてまとめた。 循環作動薬のざっくり分類循環作動薬を武器とするためには,それぞれがどのポジションにいるのかを頭にイメージを作る必要がある。イメージ作りに有効なのが,最低限の武器を分類することだ。 循環作動薬は 2 つの視点を 2 つの指標で分類すると便利だ。

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危機的高血糖で DKA と HHS を鑑別する必要はあるのか?

【更新情報】 ・輸液の選択について加筆しました( 2022/01/27 ) 危機的高血糖( hyperglicemic crisis )には糖尿病性ケトアシドーシス( Diabetic Ketoacidosis ; DKA )と高浸透圧高血糖症候群( Hyperosmolar hyperglycemic state ; HHS )がある。 これらの急性期の治療はほとんど同じで,鑑別を要さずとも初療に対処することはできる。では,これら 2 つを鑑別する意味はあるのだろうか?

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頚椎カラー,いつ外す?

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なんで外傷でワクチン?

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たとえ舐められても,なめてはいけない傷もある

救急外来ではいろいろな怪我をみることがあります。なかには不幸にも家族に傷つけられて受診するひともいます。家族とは必ずしも親や兄弟とは限りません。そう,ペットも立派な家族なのです。 ということで,今回はイヌ・ネコにまつわる外傷をとりあげてみましょう。 口は災いのものとヒトも含めて,動物の口腔内は非常に汚い。口の中は常に湿潤環境であり,細菌にとっては繁殖しやすい環境が整っています。とはいっても細菌たちが好き勝手に暴れまわっていては宿主としては生活できません。それぞれの動物たち