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悲劇の中の喜劇

わたしの息子は24週・563gで
この世に誕生しました。

原因は、わたしが
急性の妊娠高血圧症候群になったため。

上の娘はなんの問題もなく
普通に出産したので、
まさか自分にそんなことが
ふりかかろうとは夢にも思っていなかったのですが

体がだるい日が続き、微熱(37.3〜5)が
続き、吐き気がおさまらず
足が相当むくんでいて

受診した方がいいのではないかと
病院に何度か電話したけど

「吐き気やむくみは妊娠には
つきものですから」

と、言われて
そんなものかと仕事を休んで
家でゴロゴロしていたけど苦しくて

ある夜、嘔吐が止まらなくなり
ぐったりしていたら
たまたま出産で里帰りしていた妹が

「こんなの絶対おかしい!!
病院に行った方がいいよ!」

と言い、病院に駆け込み
入院となったのでした。

あの時、妹がいなかったら
死んでたかもなぁ・・・。

そこから坂道を転がるように
病状は悪くなり、
一般の産婦人科ではもう手に負えないと
大学病院へ転院し、

2日ほどは少し病状が落ち着いて
このまま、どうにか子供が
大きくなるまでお腹に置いておけたら・・・

というわたしの願いも虚しく
緊急オペとなり、
息子を出産したのですが

「あと25分後に緊急オペです」

と言われ、
看護師さんたちがてきぱきと
手術の準備をし、さあ、オペ室へ!と
ストレッチャーに乗せられ部屋を
出ようとしたその時、

事務服を来た女性が

「ちょっと待ってください!」

と病室を出るのを止め
戸惑う看護師さんやわたしを
気にすることなく聞いた。


「不在者投票、今日までなんですけど
どうしますか?」


・・・。


「・・・投票しないです」


事務服を着た女性は元気よく

「わかりました!!」

と言って、去って行かれた。

ストレッチャーを押す看護師さんが
不服そうに

「いま・・・?」

と言ったけど
その時は今から始まるオペが怖くて
頭の中は真っ白だったから
特に気に留めることはなかった。

でも、今、ホント言いたい。

「いま???」

仕事だから仕方ないとは思うけど
TPOって大切だよね。

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