注目の国家資格キャリアコンサルタント資格は食べていけるのか?

キャリアコンサルタント資格とは

昨今少しずつ注目度が増してきたキャリアコンサルタント資格(国家資格)とは、2016年に国家資格化されたキャリアの支援をする専門家の資格です。従来は、民間中心にキャリアの資格がありましたが、時代のニーズを反映し、国家資格として統一されたものです。

※以下、キャリアコンサルタント=キャリコンと省略

キャリコン資格は食べていけるのか?

「キャリコン資格を取れば、食べていけるのか?」( ;∀;)

よく聞かれる質問です。取得後、キャリコン有資格者はどのような仕事をしているのでしょうか?

キャリア・コンサルタントの活動領域としては、

就職支援領域(ハローワーク・民間就職支援)、教育領域(学校・専門学校)、地域領域、企業領域の主に4つがあるといわれています。

もし、「食べていける」という定義が、「独立して」ということになると、正直なところ、極めて難しいと言わざるを得ません。

まだまだ、キャリアコンサルタントの募集案件とすれば、大学等に所属する期間雇用(または委託)のキャリアカウンセラーであったり、公的機関の相談員である点は否めません。これで、日本の平均年収の400万円台前半を稼ぐとなると、熟練者の方でぎりぎりという感は否めません。(その方の経歴により一概には言えません)

そもそもキャリコン資格だけで食べていく必要があるのか?

ここで一つ振り返りですが、一つの資格だけで「独立して」食べていける資格は他を見渡しても、そこまでは存在しません。あえて言えば、弁護士、公認会計士、不動産関係などですが、結局のところ、独立開業で稼いでいくのが、そこまで容易ではなく、組織などに属している士業は非常に多いのです。

日本という国では、どうしても組織(特に大手)の力が強いので、どうしても、まずは組織に所属をして、その専門性を発揮するという働き方の方が、コスト対効果の面では優れているといわざるを得ないでしょう。

キャリコン資格でも、「組織に所属して」という働き方であれば、十分に食べていけます。昨今は、セルフ・キャリアドッグ(政府が推進するキャリア推進政策)の普及もあり、企業側もキャリアコンサルタントのニーズが増してきています。キャリコン資格を有して、企業に所属しやすくなる、また、その中での立ち位置も良くなるというプラスの効果は期待できると思います。

世界に追いつく必要があるキャリア支援

日本は、欧米諸国に比べると、絶望的にキャリア教育・意識醸成が遅れているといわれています。とある米国の調査会社では、日本の「熱意がある社員」は6%、世界で132位という衝撃(2018年)があり、幸福度調査でも日本は世界で真ん中よりも少し下という状況です。それには、働く「自由度」の欠如も大きな原因といわれています。

政府が働き方改革、副業改革で、個人のキャリア力を上げようと必死になっている理由です。

ですから、キャリア教育のニーズは不可逆的(下がることはない)という意味で、時代の潮流に乗った資格ではあるのです。

キャリコン資格は、他の特技との掛け算活用もあり

キャリコン資格は、それだけ単独で活用するよりは、他の資格や特技との掛け算で活用する方法も有用です。

例えば、キャリコン X 社労士 であれば、労務相談に来た企業や個人に、キャリアコンサルティングのサービスも提供できます。また、ファイナンシャルプラナーとの掛け算では、将来的な家計相談からの発展も期待できるでしょう。また、例えば、スポーツインストラクターとの掛け算では、まさにインストラクターを目指す方々に絞ったキャリア支援でお客を独占することも可能です。

キャリコン資格の特徴は、個人のやる気や成長を引き出すところでもあります。あらゆる仕事への応用が利くものとして、その活用が期待されているのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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~働くをもっと「自由」に 個人に「キャリア力」を 

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