働き方改革が大テーマなのに、キャリアの国家資格者に仕事がないという矛盾はなぜか?
ご覧いただき、ありがとうございます。キャリア戦略コンサルタントのYORIです。昨今、ご存じの通り、政府・企業も働き方改革が大テーマとして、取り組んでいます。しかし、その反面、キャリアコンサルタントという国家資格者に十分な仕事が行き渡っていないのも事実です。この矛盾はどこから来るのでしょう?そんな矛盾について考えてみました。
時給が低く、仕事もないキャリアコンサルタント
キャリアの専門家を育成すべき、2016年に国家資格キャリアコンサルタントが登場しました。それから約4年経ちます。10万人養成を目標とし、すでにその半分の資格者が登場した状況です(2020年時点)。
しかし、実際の資格者からはこんな声を聴きます。
「募集があるのは、時給1,200円-1,500円程度の相談員の仕事。これではマクドナルドのアルバイトと変わらない」
「様々な機関にコンサルタント登録したはいいけど、仕事が全く来ない」
「企業に在籍しているが、キャリアコンサルティングをしてほしいという人事部からのニーズはまだない」
労働生産性が、先進国最下位、働くモチベーションも米の民間調査会社の調査では、先進国最下位の日本において、政府や、企業が旗を振って、働き方改革を推進しているのに、なぜ、このような矛盾が生じるのでしょうか?
キャリアコンサルティング=「相談」というイメージ
どうも、まだまだ世間・組織では、キャリアコンサルティング=よろず相談というイメージが強いという事実があります。
「相談員」なら山ほどいるというのが現状であり、キャリアコンサルタント有資格者に付加価値を見出していない、伝わっていない現状はあるのではないでしょうか。
キャリアコンサルティングは、ある側面から見れば、個々人に自律的な成長を促すトレーニングでもあり、戦略です。この観点を持っていただいている企業や組織はまだまだ少ないのはないでしょうか。
個々人は、相談は望んでいないが、「キャリア成長」は望んでいるという事実
中間機能を果たす組織や企業の使用する立場からは、安い時給でしかニーズがない、あるいはほぼニーズがないキャリアコンサルティングですが、個々人のレベルでは、この激動の時代に「キャリア成長」したいというニーズはあるようです。
なぜこのギャップが生まれたままなのか?
このギャップをどう埋めればいいのか?
キャリアコンサルタントは、そもそも組織に所属し、相談に乗る機能だけでいいのか?
ここが、キャリアコンサルティングが日本の社会でその意義のある機能を果たせるポイントだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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