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百貨店 大好き論 (情緒編)

原体験というのは大事だとつくづく思う
小さな頃 百貨店は特別な場所だった

ママが ウキウキ過す場所
ボクが ワクワク遊ぶ場所
だから百貨店が大好きだった

ボクは迷子のお呼び出し常連
百貨店のお姉さんは
マネキンの台座で
ミニカー遊びに付き合いながら
一緒にママを待ってくれた

ボクがお誕生日プレゼントの
レゴセットを自慢気に抱えていると
通りすがりの老夫婦が優しく頭をなでてくれた

ただ単純に人が集う場所で働きたい
バブル崩壊 就職氷河期
採用凍結が相次いだが百貨店に的を絞った

それから ちょうど四半世紀
大好きな場所で
ひたすら走り続けることができたのは本当に幸せなことだった
お取引先の長老から
額に汗してよく働くと褒められるのが誇らしかった

でも自分自身が大人になるにつれて
『大好きな場所』『誇りを持って働ける場所』は
『単なる会社・単なる組織』にしか映らないようになってしまった

今までの延長線に未来はない
自分の価値観をいったんスクラップ&ビルドしなければ
自ら学び続けること 人と学びあうことで
自分を客観視することはとても大切だ
自明性、メタ認知っていうらしい

世の中の変化に対応するだけではなく
世の中を身の回りから変えていくことにチャレンジしたい
この先の25年は

少なくともリアル空間では
集う人々の醸し出すオーラが場の価値を決定づける
単純にそう思う

カッコつけずに 恥ずかしがらずに
店内を闊歩する子供たちに手を振ってみるとよい
純真な彼らから笑顔というエールがかえってくる

こどもに優しい 心に余裕のある
寛容さを兼ね備えた店が生き残ると思う
原体験をもった彼らが
生涯 店の存在意義を認めてくれるはず

脱百貨店×真百貨店

こらからも家族で過ごしたい
大好きな場所であることだけは
変わらない

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