今年のシーズンの展望(投手編)

今年のシーズンは黄金期の一区切りの年であり日本一を目指す一区切りの年でもあります
そのため今年日本一を逃せば今後数年は日本一が期待できず日本一のブランクがさらに開くことが予想されます
そのため今年のシーズンは是が非でも日本一を獲らなければなりません
そんな今年のシーズンの展望についていくつかの部門に分けて個人的な意見を述べさせて戴きます
今回は先発陣についての展望です


先発陣に関して簡潔にまとめるならば「予測のたつ駒は少ないけど候補となり得る素材は多い」という印象です
具体的に見てみましょう

まず現時点で計算がある程度たつのは大瀬良、ジョンソン、野村、岡田の四人でしょう
この四人に関しては怪我などがなければローテーション投手として一定の働きが見込める安定感が有ります

まずは大瀬良ですが昨年の成績は文句なしでしょう
フォーム改造が効を奏して15勝、182イニング、防御率2.62とエースとして十分な成績を残しました
防御率に関しては予想より少し高いかも知れませんがチーム事情で引っ張ったことも有りますから仕方ないでしょう

不安要素としてはエースとして長いイニングをシーズン通して投げ、ポストシーズンでフル回転し、さらに日米野球でも先発したことでしょうか?
前半戦リリーフか先発かが違いますが2017の薮田と被る点があるので少し心配です(そこまで丈夫という訳でもないので)

次にジョンソンですが昨年は11勝、144と2/3イニング、防御率3.11と多少の離脱はあったものの安定感ある数字を残しました
ここ数年体調を崩した2017を除けば非常に安定した成績を残しており普通にいけば今年も昨年同様程度の成績は見込めるでしょう
左腕で制球力が高いという点で今のカープの投手陣によくいる右の速球派というタイプから外れておりアクセントとして重要な存在です

不安要素は強いて言えば年齢ですかね
ただ34歳なのでそこまで気にする必要もないですし契約最終年で本人的にもやる気に満ちてるでしょうから現状もっとも安心して見てられる投手かもしれません
出来れば離脱なく175イニングぐらいを稼いでくれれば最高です

個人的にプラスでジョンソンに求めたいのは脱石原ですね
これについては野手編で述べたいと思います

次は野村です
野村と岡田に関しては少しここに入れるのが憚られましたが成績的に一定の数字には収まってるので入れました
野村は昨年7勝、119と1/3イニングを投げ防御率4,22という数字を収めました
野村に関してはルーキーイヤーでも底でも防御率4.64(2015)であり怪我などが投げればそこそこの安定した成績は残せています
昨年に関しては開幕投手に任命されたもののその後は泣かず飛ばずで二軍落ちしましたがその後はそこそこの成績は収めていました
過去の数字や年齢などを考慮しても防御率4点台前後で140イニングは期待できるのではないでしょうか

不安要素はこれといってはないですが不調や故障の懸念はあります

加えて野村でポイントになってくるのは彼を引っ張り過ぎず早めに変えないという起用方法です
二年連続で関東の某球場で某青いチームに屈辱的な試合を喫したときがもっとも象徴的な試合ですが野村はある程度のイニングは投げれるけれどそれを越えたら極端に打ち込まれ始めるという傾向が強い投手です
そのため首脳陣の代え時が難しくなってます
リリーフの負担が嵩むときに引っ張りたくなる気持ちは分かりますが野村に関しては引っ張り過ぎずいつもの所で代えるといった判断が必要になってくるのではないでしょうか?
野村が入ることで軟投と豪腕のバランスが良くなるのでそこら辺の効果も期待したいですね

次に岡田です
岡田は昨年8勝138イニングを投げて防御率5,09という数字でした
出力は物凄く高いのですが制球が悪くカウントを悪くしてはストライクを安易に入れにいって痛打されて炎上といった試合が多く先発として物足りない数字でした
ただまだ若いのと去年の成績が彼の底だろうという予測の元ここに入れました
成績としては野村と似た水準の成績は見込めるのではないでしょうか
ただ野村と違って年数を重ねてないため、そうなるであろうという根拠が薄く個人の願望的な要素が強い予想です
これより遥かに悪化する可能性もこれより遥かによくなる可能性も秘めた計算が難しい投手です

ただ投手不足なチーム事情もあって年中先発を任される可能性が高いのでここに位置付けました
岡田に関しては去年終盤に見せたリリーフとしての出力の高さからリリーフなのではという声が聞こえますがローテーションがしっかり埋まることはないと思うので先発での起用の可能性が高いと思います

ここまでの四人は開幕ローテーは怪我さえなければ確実でしょう
ですがシーズン戦う上でローテーションは六枚必要です
もっと言えばローテーション投手の怪我に備えてもう1、2枚欲しいところです
次はそのような投手について述べます

残り二つの穴を争う筆頭は九里でしょう
昨年途中から先発に転向して優勝試合で好投するなどここ一番での強さも見せました
成績としては八勝をあげ113と1/3イニングを投げて防御率4.21とまずまずのものを残してます
本来九里はロングリリーフの適性が素晴らしく彼水準のロングリリーフがいればかなり大きいのですが、先程も述べたように先発不足の事情もあって先発として見せた投球を評価されて先発として起用される可能性か高いのではないかと思います

懸念としてはやはり通年ローテーションを守ったことがないことでしょう

その次に来る可能性が高いのが中村裕太です
中村は昨年シーズン途中にローテーションに一時期ローテーションに加わり完投未遂をするなど崩壊しかけていた先発ローテーションを救いました
ストレートの質が高く今年一軍投手コーチとなった佐々岡コーチから評価が高い投手なのでオープン戦次第では開幕ローテーもあり得るかも知れません

課題としては変化球の質でしょう昨年は投球の軸になり得る球種の被打率が極端に高くそれに巻き添えを食らうようにストレートも打ち込まれてました
そのためスライダーなどの多投できる球種の質を高めることがローテーション入りへの近道かなと思います
怪我がちなことも気になります
ただ投手陣が充実してないのでそれなりの機会は最低でももらえるでしょうからそこで、しっかり結果を出してローテーションに入っていって欲しいです

その中村と同じくローテーション入りに近いのが床田です
床田は新人として2017に開幕ローテーションに入りそこそこの活躍を見せてましたが怪我でトミージョン手術を受け長期の離脱を余儀なくされました
昨年の終盤にファームでの試合では好投していましたし怪我の影響もそこまでないと思われます
健康ならローテーションに入る実力は持っているでしょう
不足している左であることも価値が高いです
彼がローテーに入ることで左右のバランスが良くなりますから入れば大きいです

懸念としてはやはり怪我でしょう
仮に先発としてかなりの働きを見せても決して無理はさせず丁寧に扱うことが求められるでしょう

これまでの投手と比べるとやや可能性は落ちますが薮田も候補の一人でしょう
薮田は2017年エースとして大車輪の活躍を見せましたがそのシーズンの酷使がたたって元々故障がちなのも合わせて劣化して昨年はかなり打ち込まれてました
酷使による劣化という話なので復活までの期間が読めないのが現状です
そのためここではかなり位置付けを低くしました
ただ復活すればかなり大きな働きをするのは間違えないでしょう

高橋昴也もローテーション入りの可能性がある投手です
高卒二年目の昨年は谷間の先発を任されましたが制球難を露呈して懲罰交代をさせられるなど(これには納得しかねますが)苦しみました
ただポテンシャルは大きく覚醒してローテーションに入り込む可能性もあるでしょう
左であることもあってやはり床田同様に活躍すれば大きいです

課題としてはやはり制球難でしょう 

外国人枠の関係もあり中々不透明ですが新外国人のローレンスもローテーションに入る可能性があります
非常に制球力が高い投手であり穴埋め的な役割をこなすにしてもそこそこの働きは期待できるでしょう
ただ外国人枠がかつかつなのもあって出番は少ないかも知れませんがジョンソン離脱時の保険としてはかなり優良でしょう

このように最初に述べたように今年のカープの先発陣は安定した働きを期待できるような選手は少ないですが候補となる選手は多く良く言えば希望の多いローテーション、悪く言えば不確定要素が多く若手の台頭頼みのローテーションと言えるでしょう
ただ駒数は多いので先発に関しては何とかなるのではないでしょうか?
丸が抜けて得点力が昨年と比べて落ちることが予想される今年は昨年のように打線の誤魔化しが効きません
そのため先発が昨年以上の成績を残すことが必要になってきます
キャンプ、オープン戦を通じた選手の成長に期待しましょう

最後までご覧いただきありがとうございました!!

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