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今シーズンの展望(捕手編)

複数回に渡ってお送りしている今シーズンの展望
今回は捕手編です

まずカープの現在の捕手の陣容を見てみましょう
石原(40歳)
白濱(35)
會澤(31)
磯村(27)
船越(26)
坂倉(21)
中村奨成(20)
以上のメンツです
全体的に年齢バランスは良い方だと思います

正捕手には會澤が確実に抜擢されるでしょう


昨年の會澤の成績を以下に示します

前回と同じくスクショですみません、、、、
會澤の打撃成績はご覧のように捕手としては非常にずば抜けておりカープ打線が他の打線と差をつけることが可能になっている大きな要因であることは明白でしょう

また、よく會澤が指摘されるのが守備面の問題ですがUZRを見るとプラスであることが分かります
両リーグの正捕手12人の中では九番目の数字ですが決してよく言われてるような壊滅的に下手ということではないでしょう

ではなぜ會澤の守備がここまで過小評価されてるかと言うと打てる捕手は守備がダメという固定観念のようなものが強く影響してるのではないでしょうか?
ちなみに打てる捕手でありよく守備が問題と評価される西武の森もUZRは2.2で両リーグ6位とまずまずのものであることが分かります

批判もありますが會澤の打撃を考えたら會澤が正捕手であることは至極真っ当ではないかと思います

控えの捕手争いは熾烈です
ベテランの石原は打撃面では不調に陥りましたがジョンソンや野村の操縦は上手く引き出しの多い捕手という武器があります


ただジョンソンとのバッテリーはパターンが2015年から殆ど変わらないこともあり対応されつつあるのが現状です

また、石原の守備は数字だけで言えば巷で言われてるほど高くありません
この主な原因として石原はミットを固定するタイプであるため捕手の評価でも最も差がつく部分であふフレーミング(ストライクゾーン付近のボールをストライクにする技術)があまり高く出ないことが挙げられます
ただフレーミングはミットの移動や手首の返しなどを伴うので投手によっては投げにくさを感じる可能性もあり一概にそれが悪とは言いにくいです

磯村は昨年は大瀬良とバッテリーを組むことが多くその相性の良さで大瀬良を引っ張りました
打撃でも控え捕手としてはまずまずの水準のものを残しており一軍枠を争う有力候補の一人です

昨年はそこまでインパクトが無かったものの坂倉は期待がとても大きな選手です
一年目から高卒ながら二軍でずば抜けた成績を残して一軍でも安打を放つなど非常に才能ある選手でカープの中では一番のプロスペクトと断言できるでしょう


しかし、昨年は怪我もありあまり一軍で爪痕を残せませんでした
キャンプの画像を見られた方はお気付きだと思いますが体もかなり大きくなっており丸や誠也のような強打者の風格すら漂わせています

そのため今年は何としても一軍で打席を多く与えて一軍レベルの投手への対応力をつけさせるとともに守備機会も多く与え捕手としての成長も促したいです
外野も始めたようなので打席を与えやすい状況にはなりました

個人的には週一で特定の投手とバッテリーを組みつつ代打で打席を得ていくのが良いのかなと思います
理想をいうと色んなタイプの投手と組んで引き出しを増やして欲しいですけど

ただ打撃守備ともに未完成の選手ですから期待のあまり結果を求めすぎてはいけませんし皆さんもお好きな育成への王道を歩んでると考えて温かい目で見てあげるのがベストかなと思います

ここら辺が一軍争いに絡んでくる有力候補でしょう
ここからはこれまでの選手よりは一軍枠から遠い選手です

まずは船越です


船越は昨年は1試合の出場にとどまるなどあまり出番がありませんでした
しかし2017年の序盤出場機会こそないものの第三捕手としてベンチ入りし続けたことからそこそこ期待度は高いものと思われます
他のポジションも兼ねてますし他の捕手の事情を考えると一軍争いに割って入るためには打撃で結果を残すことが最優先になるでしょう
年齢が年齢なのでそろそろ結果を残さないとまずいです

次は中村奨成です


甲子園の大会記録を塗り替えるなど鳴り物入りで入団した中村ですが昨年は二軍でプロの壁にぶつかりました
そうした中村に対して批判的な声が多いですが個人的には高卒一年目の捕手で結果をしっかり残せる方がレアであると言いたいです
中村はまだ攻守ともに粗く一軍で使うにはまだ未完成です
また、体もまだ出来ておらず今年は基本的に二軍で試合に出続けながら体を作ってもらいたいです
ただ未完成ではありますがプロスペクトの一人ですから今年ぐらいには一軍で多少出場機会を与えたいところです
大半を二軍で消化試合で一軍経験が基本路線ではないでしょうか?

白濱は崖っぷちの立場は変わらりません


しかし守備力に関してはキャッチングを中心に能力が高く一軍の経験もそこそこありますから一軍の故障などの非常時にお呼びがかかる可能性はあります
そうは言ってもドラ1の捕手ですし一軍を目指して頑張って貰いたいものです

このように大雑把に寸評を述べて行きましたが結論として今年の一軍の捕手起用の個人的な理想は會澤、磯村、坂倉体制です
石原はジョンソンとのバッテリーなど貴重な存在ではありますが年齢も年齢ですし坂倉などの将来を考えると一軍に置きにくいです
基本的に會澤と坂倉は一軍固定で磯村と石原を中心とした争いをさせたいです
また坂倉には週一ぐらいのペースでスタメンでの出場機会を与えたいです

ただ石原も経験豊富な捕手であり配球面などでのアクセントを付けることを考えたら一軍に残したいですし坂倉を安心して代打に出せる状況も作りたいので一軍の今年増加した枠を利用して捕手四人体制もありなのかなと思ってます

本来はリリーフ投手に回すのが理想な枠ですが昨年の投手運用を見てもこの枠に入る一軍当落線上の投手がそこまで使われるとは思いませんしなら有効活用のため捕手に割くってのはありなのではないかなと思います
ただ投手コーチも佐々岡コーチが加わりましたし何とも言えない所です

キャンプの陣容を見てみると磯村が二軍にいることから開幕一軍は會澤、石原、坂倉が濃厚のようですがキャンプの内容、オープン戦の結果などによって変わってきますしまだ分からないです

今年は何度も言いますが優勝日本一を目指す一区切りとなるシーズンです
そのため勝ちには当然拘らないといけませんが坂倉など未来のことも同時に考えないといけません

勝ちに拘りつつ未来への配慮もするこれが今年の捕手運用の最大のテーマであると思いますし監督の力量が問われる部分です

ご覧いただきありがとうございました

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