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リミットレギュレーションを2倍楽しむ!『禁止カード限定デュエル』!【遊戯王Advent Calendar11日目】


はじめに

こんばんは!

気が付けばもう9年くらい遊戯王ブログを書いたり書かなかったりしてます、永远的浅间です!

今回は遊戯王Advent Calendarの企画記事を書きました!

簡単に説明すると、12月1日から12月25日まで、25人の遊戯王ブロガーが日替わりのリレー形式で遊戯王関連の記事を投稿するスペシャルな企画です。

昨日の記事はチニニさんの記事でした。

最古の生贄召喚から最新のリンク召喚まで、遊戯王の各種召喚法の特徴や歴史が語られた記事です。召喚法が追加された頃を思い出せる懐かしい話もあり読んで楽しい記事です。まだ読んでない方は絶対読みましょう。


前置きはこのくらいにして本題に入っていきます。


禁止カード

みなさん、禁止カード、使ってますか?

禁止カードとは、遊戯王OCGに81種類存在する「デッキ(エクストラデッキ・サイドデッキを含む)の構築に使用できないカード」です。

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画像:禁止カード一覧(2020.10.01)

リミットレギュレーション(遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ-カードデータベース)

使用できないのには当然理由があり、無条件にアドバンテージを獲得できる《強欲な壺》、圧倒的なカードパワーを持ち1枚でゲームの流れを変える《ソウル・チャージ》、手軽な大量展開や無限ループを実現する《ファイアウォール・ドラゴン》、単体のパワーは高くないもののワンターンキルのコンボに使用される《キャノン・ソルジャー》など、禁止カードは許されないほどの強力な効果や危険なコンボを引き起こす独特な効果を持っています。

私のオススメの禁止カードは《ラヴァルバル・チェイン》。手軽な召喚条件と幅広い使い道のある墓地送り効果で、私の大好きだったデッキ【エクシーズ軸インフェルニティ】をはじめとした多くのデッキで活躍したカードです。

そんな強く特徴的で懐かしい、魅力あふれる禁止カードたちを思う存分使いたい思いから生まれたフォーマット(デッキを作る際の取り決めの総称)が『禁止カード限定デュエル』です。

今回はこの『禁止カード限定デュエル』を紹介していきます。


『禁止カード限定デュエル』

ルール
・禁止カードのみでデッキ構築を行う(同じ名前のカードは3枚まで)
・その他のルールは遊戯王OCGの現行ルールに則る

ゲームのルールはシンプルなほど良い(自論)。以上のルールで行うデュエルがこの記事で紹介する『禁止カード限定デュエル』です。おそらく5人ほどの遊戯王プレイヤーが嗜んでいます。

この禁止カード使いたい放題の『禁止カード限定デュエル』、実際にデュエルするとどのようなゲーム展開になるのでしょう。明らかなパワーカードが多いですから、やはり大砲の打ち合いのようなパワフルで派手なゲームになるのでしょうか。

何か強いコンボがあればそれを中心にデッキ・ゲームが作られていくはず、試しに禁止カード同士によるコンボを考えてみましょう。


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ヤバいです。パワーカードでパワーカードを出す異次元のデュエルがここにあります。またこれらの派手なコンボ以外にも、《キャノン・ソルジャー》のセルフ射出を使い《遺言状》を起動する、自分の《王宮の弾圧》によるロックを《ハリケーン》で一時的に解除するといった細かいコンボも多数あります。

それらコンボを発見し、取捨選択し、デッキに組み込む。普段の遊戯王でも行っている行為ですが、普段使えない禁止カード・未だ開拓されていないフォーマットで行うことで新鮮な体験として楽しめます。

ここまでの『禁止カード限定デュエル』のおすすめできるポイントをまとめます。

『禁止カード限定デュエル』のおすすめポイント①
禁止カードを思う存分使える!

『禁止カード限定デュエル』のおすすめポイント②
これまで考えたとこもない組み合わせのコンボが楽しめる!


『禁止カード限定デュエル』は使いたいカードを使う、新しいコンボを考えるという、カードゲームの特に楽しい部分を味わえるゲームです。

しかし、禁止カードを使うという無茶をした分問題点もあるゲームになっているので次の「デッキ構築と対戦」で、実際に対戦をしてみながらその点について話そうと思います。


デッキ構築と対戦

ここからは『禁止カード限定デュエル』で使うデッキや対戦の雰囲気を知ってもらうために、私と友人が対戦をする様子を見てもらいます。

対戦相手として禁止カードプレイヤーのコトさん(@ddd_koto)を呼び、それぞれ禁止カードデッキをその場で構築して対戦会を行いました。(オンライン)


私、永远的浅间の組んだデッキは《ダンディライオン》と《魔導サイエンティスト》の展開力に目を付けた【タンポポとノーデンのサンバ】

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かつて環境デッキでも使用された、ダンディライオンのリンク素材供給で《ファイアウォール・ドラゴン》を召喚しファイアウォール・ドラゴンの墓地回収・展開効果でダンティライオンを再度召喚する動きを中心に構築したデッキです。この基本の動きに手札の《マジェスペクター・ユニココーン》や魔導サイエンティストを組み込み展開を強化していきます。

《苦渋の選択》1枚からダンディライオンとサイエンティストにアクセスし、ファイアウォール・ドラゴンと《No.16色の支配者ショック・ルーラー》を並べる展開ができるのが強みです。


対するコトさんが組んだデッキは前回のリミットレギュレーション改訂で新たに禁止カードに加わった《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の制圧力に着目した【突然変異ドラグーン】

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《真竜剣皇マスターP》や、《瀑征竜-タイダル》と《エクリプス・ワイバーン》のコンボでサーチできる《破滅竜ガンドラX》に《突然変異》を打ってドラグーンを召喚するデッキです。突然変異で召喚したドラグーンは除去効果こそ使えないものの効果無効の制圧力と魔法カードに除去されない耐性効果で十分なゲームを決める力を持っています。

ドラグーンがトップメタに躍り出ることを予想し、除去耐性の高いドラグーンを打点で超えられる《The tyrant NEPTUNE》を採用しているところがポイントですね。


それでは、実際に対戦を行ってみます。(対戦画像は再現です)(リプレイを取り忘れたので)

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浅間先攻。《強引な番兵》のピーピングハンデスでドロソを止めてファイアウォール+弾圧で勝ち。

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コトさん先攻。ゴウフウからマスターPを出され+弾圧で動きを封じられビートダウンされて負け。

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浅間先行。苦渋から動いてルーラー+ガンブラーハンデス+ファイアウォール+ユニコーンで勝ち。

地獄

コトさん先攻。《強欲な壺》《強欲な壺》《天使の施し》サイエンティスト《ソウル・チャージ》と動かれてめちゃくちゃにされて負け。


この他にも何度も対戦を行いましたが、基本的に先に動いた方が盤面を作って封殺するワンサイドゲームが続きました。『禁止カード限定デュエル』の問題点です。当たり前ですがこのカードプールは対戦することを想定して作られてものではないので、リミットレギュレーションによってはこのように一方的な盤面を返されにくいゲームが発生しやすくなります。競技性という面では他の様々なゲームの足元にも及びません。

『禁止カード限定デュエル』の問題点①
デザインされたカードプールではないのでゲームバランスが良いとは限らない

しかしそれはそれとして、サイエンティスト1枚からエクシーズ召喚を行ったり《生還の宝札》で大量ドローを狙ったりといった、これまでにおすすめしてきた強力な禁止カードやコンボを使用する楽しみは十分にあります。

また『禁止カード限定デュエル』で遊び始める際は、対戦しながら互いに構築のメリットデメリットの共有、各カードの再評価、下振れパターンを返せる構築の提案などを行い、1戦ごとにデッキ構築の精度を大幅に上げながら対戦を行う、普段とは違い練度0の状態から始めるゲームならではの楽しみを味わうこともできます。

今回の対戦会ではこの楽しみが大きく、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》という新しい明確なパワーカードが追加されたこと、《王宮の弾圧》の再評価が行われたことで、対応した戦術を考えながらクソゲーと言いつつもなんだかんだで長く対戦会を続けていました。

『禁止カード限定デュエル』のおすすめポイント③
対戦を行いながら1戦ごとに環境の分析・デッキの構築を大きく進めることができる


『禁止カード限定デュエル』(2020.10.01)総括

『禁止カード限定デュエル』の対戦会を行いメタゲームを進めたので、私なりに現時点での環境の総括をしてみます。

改訂で《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が禁止カード化。《No.16色の支配者ショック・ルーラー》《真竜剣皇マスターP》に並ぶ制圧モンスターが追加された。召喚条件は厳しいものの、効果を使わせた上で《The tyrant NEPTUNE》や《トロイメア・マーメイド》+《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》を作らなければ突破できず強力。

《王宮の弾圧》の制圧力が高くモンスター部分の盤面が弱くともビートダウンによる勝ちを作りやすい。弾圧を除去できる《大嵐》《ハリケーン》やモンスター部分の盤面を無力化できる《強奪》の採用価値が高い。

《魔導サイエンティスト》1枚から出せる《No.16色の支配者ショック・ルーラー》はこれまでの環境同様強力。イージーゲームを多発させるため早く禁止を解除されるべき。

新たな動きが加わり楽しさもあるが、やったもの勝ちの先行ゲー感は否めない。

という結論になりました、今期は。


リミットレギュレーション改訂

そう、”今期は”です。

『禁止カード限定デュエル』のカードプールはリミットレギュレーション改訂のたびに新禁止カードと規制解除カードによって変わっていきます。今回の2020.10.01環境は高速かつゲームバランスが悪い環境でしたが、時には低速でプレイングが重視される環境も現れます。

実際に過去には、12征竜によるライフカットを《Emダメージ・ジャグラー》で防ぎながら、アドバンテージリセットの《ファイバー・ポット》を《焔征竜-ブラスター》+《Emヒグルミ》で割り、隙を見て《異次元からの帰還》でゲームを決めるリソース&ダメージレースのゲームの時代や、何よりもマスターPの成立が優先され、ドラゴニックDありのマスターPでドラゴニックDなしのマスターPを戦闘破壊する特殊なゲームの時代もありました。

もうすぐ発表される2021.01.01のリミットレギュレーション改訂で『禁止カード限定デュエル』の環境がどう変わるのか楽しみです。良環境になるかはわかりませんが、環境が動きさえすればまた新しくコンボを考えたり環境を分析したりと楽しめると思います。

『禁止カード限定デュエル』のおすすめポイント④
リミットレギュレーション改訂のたび新環境で楽しめる!


まとめ

最後に『禁止カード限定デュエル』のおすすめポイントと問題点をまとめておこうと思います。

『禁止カード限定デュエル』のおすすめポイント①
禁止カードを思う存分使える!

『禁止カード限定デュエル』のおすすめポイント②
これまで考えたとこもない組み合わせのコンボが楽しめる!

『禁止カード限定デュエル』のおすすめポイント③
対戦を行いながら1戦ごとに環境の分析・デッキの構築を大きく進めることができる

『禁止カード限定デュエル』のおすすめポイント④
リミットレギュレーション改訂のたび新環境で楽しめる!

『禁止カード限定デュエル』の問題点①
デザインされたカードプールではないのでゲームバランスが良いとは限らない

つまり普通のデュエルでは味わえない、特殊なカードによるコンボやゲームの開拓を楽しめる、パーティゲームのような遊びということになります。ゲームバランスはその時その時で当たり外れがありますが、なんだかんだで私はやるたび楽しめているので理解の上であまり気にせず遊んでみるといいと思います。

しかしここまですすめておいてなんですが、環境を見た遊戯王をしていると『禁止カード限定デュエル』のような謎のゲームをする機会はそうないと思っています。ですが改訂前などでヒマな時期にふと『禁止カード限定デュエル』を思い出したとき、気まぐれで遊んでみてくれると嬉しいです。


おまけの小ネタ

『禁止カード限定デュエル』から生まれたちょっとした小ネタについて語ろうと思います。

みなさんは【遊戯王Advent Calendar6日目】のエクィテスさんの記事は読みましたか?

禁止カードではないものの禁止カードに関連する効果を持っているために実質使用不可となってしまったカード「実質禁止カード」について語られている記事です。

『禁止カード限定デュエル』では禁止カードであるものの禁止カードではないカードに関連する効果を持っているために実質使用不可になってしまったカード「実質無制限カード」が存在します(?????)

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カードプール内にサーチできるカードが存在せず、カードの発動はできるものの全く意味のない《魔導書の神判》がそうです。

せっかく禁止カードが羽根を伸ばせるはずの『禁止カード限定デュエル』でも使えない《魔導書の神判》が不憫で、他の魔導書カードも禁止にならないかなと思っています。


さいごに

私の記事は以上になりますが、遊戯王Advent Calendarでは12月25日まで毎日遊戯王に関する記事が投稿されます!

明日の【遊戯王Advent Calendar12日目】の記事はkleinさんから投稿されます。デッキ破壊に関する記事との噂ですが、どんな切り口で書かれる記事になるのでしょうか。

本人のブログに記事が上がるほか、アドベントカレンダーにURLが貼られるのでチェックしてみてください!また遊戯王Blog Naviに掲載されるのでそちらから見に行くこともできます!

kleinさんのブログトップはこちらです!

遊戯王Advent Calendar(記事一覧)はこちら!

楽しい記事が山のようにあります!まだ見ていない方はぜひ見ましょう!




ノシ

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