人生を楽に生きるには適切なリスクを取る必要がある

経済評論家・山崎元さんの『予想と希望を分割せよ』を読みました。

この本からは人生とリスクプレミアムの関係性について考えさせられました。

リスクプレミアムの正式な意味はこちらをご確認ください。
リスクプレミアム│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券 (smbcnikko.co.jp)

この記事の文脈ではもう少しかみ砕いて「リスクを取るからリターンが得られる。言い換えればリターンはリスクを取らない人からは生み出されない。」といった意味で使用します。

本書の人生とリスクプレミアムの関係性を紹介している箇所です。

「やりたいことなど特にない。安定して暮らせるなら、それでいい」と自分に言い聞かせて、成り行きに任せようとすると、人生の条件が不利に働く「経済的重力」が働きます。政治を嘆いても仕方がありませんし、これは資本主義に特有の現実でもありません。経済とは、そういう仕組みで動いているものだと思って下さい。」

『予想と希望を分割せよ』P88

もう一箇所ご紹介いたします。

経済の仕組みを考えると、安定だけを指向するリスクを取らない人が安く働くことで提供する価値を、リスクを取る人が巻き上げる仕組みが、強力な重力のように働いています。

『予想と希望を分割せよ』P96

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リスクプレミアムの考えを人生にまで広げる

通常リスクプレミアムという用語は金融の世界で使われます。

しかし山崎さんの場合はそれを人の人生にまで広げて考えられています。

投資をしている人は肌感覚でリスクプレミアムという考え方を理解しています。

「なぜインデックスファンドが預金しているよりお金が増えるかって?そんなの預金だけしている人よりリスクを取っているからに決まっているじゃん。」といったように。

この考え方は山崎さんが言うように人生にも拡大できます。

なぜ起業家の人はお金があるのか?私たちがリスクと考えて移せなかった起業という選択をされているからですよね。

なぜ一部のスポーツ選手が大金を稼げるのか?通常スポーツに生涯を捧げるなんてこと怖くてできません。

彼・彼女らは才能にはもちろん恵まれていたかもしれませんが膨大な時間を投入したからです。

なぜ個人投資家はお金があるのか?自分が稼いだお金をリスク資産に投入したからです。

起業家であれば成功している人の背後には数々の屍が転がっているでしょうし、それはスポーツ選手や個人投資家も同じです。

屍になる可能性が私のようなサラリーマンをしている人間よりははるかに高いにも関わらず、その選択をした。

それに対するリターンとしてのお金や経験があるように思います。


適度なリスクを取ることの重要性

このように考えると私たちは人生の中で破滅しない程度の適度なリスクを取っていく方が金銭面では楽に生きられるような気がします。

その適度なリスクは私にとっては「投資」でしたが、私の妻にとっては「自分のビジネスを立ち上げる」でした。

またある人にとっては転職かもしれませんし、ある人にとっては資格取得や留学かもしれません。

人生100年時代と言われる中、リスクプレミアムという考え方を理解した上で適度なリスクを取ることが必要だと本書から学びました。

山崎さん、ご冥福を心よりお祈りいたします。

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