革命はいらない
銀杏BOYZのデビューアルバム2枚を買ってしまったあの日、就活に向かうはずの電車の中で封を切り、CDウォークマンにセットし、イヤホンを耳に突っ込む。気が付けば、僕は電車にどこまでも揺られて知らない街まで運ばれていた。あれはどこまで行ったんだったかな? (言うまでもなく降りるはずの駅はうしろ)止まるべき駅から遠く離れて、ひょっとしたらまだ僕は、電車に揺られているのかもしれない。
銀杏BOYZの世界にどっぷり浸かった。それで救われたこともあるし、この道のりは今思っても悪くはないなって思う。それでも、時代の閉塞感のせいにして、色々なモノを馬鹿にして、正に浅野いにおが描く世界を生きてきた。どこかで革命を待ち望んで、待ち望んで、部屋に閉じこもっていた。でも、革命は起こらない。
そんな部屋で、どこからか前野健太の唄が、イルリメのラップが、やけのはらのDJが聴こえてきた。背中を押されるように、いつの間にかあの部屋を抜け出して、パーティに行く。
なんだ、世界は思ってたほど捨てた物じゃないじゃないか。もちろんクソッタレな事も多々あるだろうけど。それでも。
断言する、革命なんて起きない。この平坦な、クソッタレな、ありふれた、奇跡的な毎日がずーっと続いて行くのだ。
だから、もう革命なんて待つ事ないさ。そこいら中に遊び場があるじゃないか。僕らは僕らで勝手に楽しむよ。そう思う事にした。
とりあえずこのnoteってのを使って、おもしろいコト紹介業ができたら良いなと思う訳です。
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