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「受験対策!学科試験のポイント」 Part2

【キャラクター紹介】

★けだま
 Café RomaRoma のマスター。キャリアコンサルタントでもある。
★ダイフク
 近所に住む憎めない弟キャラの高校生。自分に甘いが、好奇心は旺盛。

【プロローグ】

ここはCafé RomaRoma。キャリアコンサルタントとしても評判(!?)の店主 "
"けだま" のもとには、コーヒーを飲みに来るよりも、難問、珍問を持ち寄る客の方が多く、時には真剣な悩み相談室になることもしばしば 。......
今日は、近所に住むあまり勉強が好きではないダイフク君が、何やら相談を持ち込んでいるようですね。
ちょっと覗いてみましょうか...

◆ダイフク
けだま先生!
キャリアコンサルタント試験の学科試験って、なあに?
◆けだま
キャリアコンサルタントを志した人が必ずクリアしなければならない試験の一つだけど、どうしたんだい藪から棒に?
◆ダイフク
僕、受けてみたいんだけど......
◆けだま
100 分で4 択のマークシート問題が50 問出題され、70 点(凡そ35 問の正当)以上取れれば合格できるんだ。
でもその前に、キャリアコンサルタント試験には受験資格というものがあるから、自分が受験資格を満たしているかどうか、試験の主催団体(下記)のHP から確認する必要があるね。
試験は2つの団体(下記)が共催しているんだよ。
 ・日本キャリア開発協会(通称:JDCA)
    <https://www.jcda-careerex.org/>
 ・キャリアコンサルティング協議会(通称:キャリ協)
    <https://www.career-cc.org/>
※ キャリアコンサルタント試験は、学科試験と実技試験(論述、面接)で構成されており、学科試験は両団体共に同じ内容ですが、実技試験の出題傾向は大きく違うため、自分の性格やキャリコンに対する思い(これかなり重要です)、相性などを考慮して選びましょう。
※ 2団体の出題傾向の違いは、別に機会に譲ります。
まあ一般的には、『厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方』で受験資格を満たす人が多いようだね。
年齢制限は無いみたいだから、高校生のダイフク君にも受験できると思うけど、キャリアコンサルタント試験には、学科試験以外に実技試験(論述、面接)もあって、結構難しいけど、ダイフク君に出来るかな?
いつも赤点ギリギリだから、かな~~~り本気で頑張らないと難しいよ。
◆ダイフク
......
◆けだま
じゃ先ずは、勉強の習慣からチェックしてみようか。
前回の中間テストは、いつから始めて、一日当たりどのくらいの量を、何回ぐらい繰り返してやったんだい。
◆ダイフク
テストの前の夜、寝る前に教科書開いたら 朝だった!......
でも、赤点じゃなかったって、凄くない?
◆けだま
......
まぁ、凄いといえば凄いけど 。......
学科試験を舐めるな~!!
これから言うことをしっかり聞くんだ、このバカちんがぁ!!️
キミは昔から、 % $! 、ガミガミガミガミ!○※■☆
◆ダイフク
ひえ~~!何もそんなに興奮しなくても 。......
◆けだま
おっと、失礼 つい、夏休みの宿題を全部やらされた時の記憶が 。.........
では、気を取り直して。
◆ダイフク
よろしくお願いしま~~す。
◆けだま
(こいつ、懲りてないな!)

【自分を知ろう】

勉強は、最低でも3~5回分の過去問を何回やっても毎回合格点が取れるくらいになるまで繰り返すんだ。
過去3回分の過去問は、試験の主催団体(下記)のHP に掲載されているから、そこからDLできるよ。
・日本キャリア開発協会(通称:JDCA)<https://www.jcda-careerex.org/past.html>
・キャリアコンサルティング協議会(通称:キャリ協)<https://www.career-
shiken.org/about/learninfo/>
※学科試験は両団共通ですので、どちらからDLしても同じ問題です。
公開されている過去問だけではなく、市販されている問題集も精力的に挑む人も大勢いるから、とにかく数をこなすことが重要だ!
DL したら、すぐに一度やってみるんだ。
きちんと時間を計ることも忘れないように。
一通りやり終わったら、例えば次のようなことを、振り返ってみるんだ。
・時間内に全問解けたのか?
・問題文を読むスピードはどうだったか?
・問題の意図や論旨は理解できていたのか?
・得意な分野は何だったか?
・苦手な分野は何だったか?
・今の状態で一体何点取れたのか?
またこれ以外にも、
・途中で嫌になったりしなかったか?
・不意な電話など邪魔が入ったあとの再開はスムーズだったか?
    など
更には、普段の自分の性格も振り返ってみよう。
・気分転換は上手な方なのか?
・短期集中型?
・コツコツ型?
・焦りやすい性格?
・マイペース派?
・うっかりしがち?
・考え込みやすい?
・不安症気味?
・楽天家?
・などなど
このように様々な視点から自分を分析すると、今の自分の実力の他、適性も分かり、自分に合った計画を立て易くなる。

【計画を立てる】

先ずは、ざっくりで良いから、自分の都合も加味して、勉強に充てられる日をカレンダーや予定表などに書き込んでみよう。
さて何日あったかな?
※ 特に働きながら合格を目指す場合、仕事の影響を受けるため、単純な日数計算は出来ないことが多く、試験日までの期間を見積もる際は、 かなり少なめ (平日は無理!もあり)に数えることをお勧めします。
※ もし、平日に勉強時間を確保出来たら、 頑張っている自分に神様からのプレゼント くらいに思って、感謝して勉強しましょう。
ざっくり計画を立てたら、次は、先ほどの自己分析を活用して、計画を調整しよう。
合格点は70点だから、全問正解する必要はないんだと割り切って考え、無理のない範囲で日数を絞り、80点くらいを目指して頑張るということも効果的かもね。
例えば、キャリア理論系の問題が得意で労働市場系の問題が苦手、性格は短期集中型で若干不安症気味だと自覚しているなら、毎週3日(金、土、日)、得意分野のキャリア理論系を中心に勉強することをお勧めするよ。
金曜日に過去問を解いて、間違えた問題を中心に、土日をかけ、広く掘り下げて勉強する。
得意分野の勉強は、そもそも始め易くやっていて楽しい。自己効力感も上がる。三日坊主だって毎週続ければ、自己嫌悪に陥ることもない。
一方、苦手分野に注力すると、時間がかかる割には、なかなか頭に入らず、時間的コスパが悪い。ましてやこれに時間を取られ、得意分野の勉強が不足して失点につながると、意気消沈してしまう可能性も高い。
※ 上記は一例に過ぎません。あくまでも自分に合った計画を立案し、自己責任でチャレンジして下さい。

【計画の実行を継続する】

計画を立てたら、次に、何よりも重要なことがあるんだ。
それは  計画の実行を継続すること!...
誰でも最初はやる気満々で2時間でも3時間でも頑張れてしまうが、次第に疲れてくるし、飽きてもくる。
中には、計画を立てただけで安心してしまい、ゼロ日坊主(三日坊主ならまだしも!?)となり、気が付いたら試験まであと1週間なんてことにも!こうなっては、元も子もない。
計画を実行する(続ける)コツは、その人なりに色々あると思うけど、もう少しやりたい気持ちを残した状態で終了することも効果的だよ。
例えば、最後の問題文を読んだところで、その日の勉強を切り上げるなど、 敢えて 勉強を中途半端な状態で終わらせるんだ。
すると、その続きが気になって仕方なくなるから、次の日の勉強もすんなり始められるなんてこともある。
スロースタートするにも、ちょうどいい!
ひょっとしたら、問題文の印象が記憶に残り、エピソード記憶となって、より覚えられるかもしれないね。
これを応用すれば、継続の問題は解消出来るのではないかな。
他にも継続のコツはあると思うから、色々試して、自分に合う方法を見つけるといい。

【おまけ(ピークの調整)】

これは、時間の節約が図れるなどの効果が期待できるテクニックで、出来る余裕のある人はやってみたら良いけど 。...
実は、学習した記憶を定着させるには、とにかく繰り返し学習するしかないんだが、その分、時間も必要になるし、疲れる。
アスリートが試合に自分のピークを合わせるように、自分の精神状態や記憶などのピークを試験日に合わせるように、日頃の勉強のペースを調整することで、効率よく試験に臨むことができるようになる。
調整の方法も、個々に合うやり方があると思うけど、例えば、毎回合格点が取れるようになっていたとしたら、少しの期間、学科の勉強から離れたり、勉強の量を減らしたりする。
そして学科試験実施日の2~3週前頃から、模擬試験として、本番と同じ時間帯で「問題」を解いてみるというのはどうかな。
※ 「問題」は過去問でも良いですが、出来れば、やったことがない新しい問題が望ましいです。
※ 記憶の定着には、睡眠をしっかり取ることも欠かせません。勉強と睡眠をバランス良く織り交ぜることで、健康管理も出来て一石二鳥の効果が狙えます。

【エピローグ】

◆けだま
さて、分かったかな?出来そうかな?
◆ダイフク
...もう、食べれないよ 、ムニャ、ムニャ......
◆けだま
ん 、だめだこりゃ。......

【最後に、応援!】

実際には、やれ仕事で遅くなった、家族が風邪ひいた、友人と長電話してしまった、疲れて寝ちゃった、ついサボってしまった!など、なかなか計画通りには進まないと思います。
試験日までは、とにかく不安ですし、周りが気になって仕方ないと思いますが、皆さん同じです。
とにかく、健康にだけは注意し、自分だけが出来ていないと考えず、やってきた自分の努力を信じて、カラ元気でもいいので、元気を出しましょう。運は明るい人に味方しますよ。
では受験生の皆様、頑張ってください。
※ 全編を通して、作者の個人的な体験に基づいた話です。特にピークの調整は、合う人と合わない人で大別されると思います。
いろいろと応用の効くテクニックだと思いますが、やってみたいと思う方は、あくまでも自己責任でお願いします。

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