ケア衣料をリハビリテーション看護学会で発表したぞ 研究内容その②
ごきげんさまです。
ヘルスデザイナーの坪田です。
前回のnoteで途中で終わらせてしまった研究の紹介をしていきます。呼吸するように書こうとしているので、二回に渡ってしまったのお許しください。
早速、続きを紹介していきます。
絵を用いて、脱衣する時に襟ぐりなのか?袖ぐりなのか?どのような行動で時間がかかるのか?の調査をしました。このグラフだけじゃなく、もっと細かな動作を調べた調査もしたのですが、分かりにくいので、今回はこれでお許しください。
そして、不便なところを明確にした後に、どんな機能があるといいのか?という質問をしました。(質問の順番って大切なんですよ。相手の考えをより深めるようにしていかないと、正しい情報が出てきません。)
想像できると思われるかもしれませんが、しっかりと【片手】で取り扱う洋服が求められていることが分かります。だからこそ、carewillは、片手で10秒で着れて1秒で脱げるがコンセプトなんです♪
調査する前からずっと懸念している「ボタン」や「ファスナー」に関してもキレイに出てきてきました。デザインと機能を兼ね備えてこれをどのように解決していくのかは、モノ作りスタートアップならではのワクワクです。そして、新型コロナウイルスが流行してからの調査だったので、抗ウイルス機能などが求められるかと思っていたのですが、残念ながら求められませんでした。仮説を一つ一つ検証していく楽しさもあるのですが、調査のタイミングによってデータが変わるかもしれないので、今回の初期調査を土台にして次の調査研究に生かしていきます。
改めて言います。開発に関する寄附だけじゃなく、調査研究に関する寄附も、いつでも受け付けております。
本題に戻ります。ここまで、機能をいろいろと調査した上で、ケア衣料に期待する効果に関して調べました。
自立心・自尊心の維持・リハビリの意欲・生きることへの気力
便利さに関する期待が多いかと思っていたのですが、それ以上に自尊心に関する部分への影響が大きいことが分かってきました。マズローの欲求の5段階を思い出します。①生理的欲求②安全の欲求③社会的欲求④承認欲求⑤自己実現欲求。不自由ということで、欠乏欲求に焦点があたると思っていたのですが、予想以上に⑤自己実現欲求に近しい効果に期待されていることが分かりました。
マズローに関する解説は外部サイトにおまかせします。
一応書籍はこちら
そして、着眼してもらいたいのが、ケア衣料によって「リハビリテーションへの意欲が高まる」という期待があるということです。リハビリテーションが行われないと機能が衰えて日本の医療費・介護費用は上がります。
でも、効果的なリハビリテーションは、やる気がないとできません。そこへのアプローチを模索している研究が多々あるぐらいです。ケア衣料が、意欲を高めるという可能性が出てきました。
ケア衣料が広まるように、研究活動も今後実施していきますので、carewillよろしくお願いします。
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