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夢の中の本

ながさごだいすけ

朝、5時半の目覚ましで目覚めてから、5時58分に起きるまでのまどろみの中で見た夢が、最近よく見る夢の続きだったような気がした。

ときどきそういうことがあるが、たいていそういうときは疲れがたまっているときだ。自覚症状というほどのものはないが疲れていて、夢を見たことでそれを自覚させられるというパターンであり、そのとき見る夢はなぜか同じ夢の続きであることが多い(そう夢の中で思っているだけかもしれないが)。

わたしたちは、どこかに合宿で詰めている。理由はよくわからないが、仕事で職場の人間が数人一部屋で寝起きしているようだ。急遽、帰ることになり、荷造りで狭い部屋の中がごった返している。わたしは、荷物を大きなボストンバッグにしまっている。隣にはなぜかプラスチック製のトランクもあり、わたしは、トランクのポケットにあった印鑑やボールペンをボストンバッグのポケットに移している。

なぜかやたらに本を持ってきていてそれがいくつもの山になっており、それをどうやって持っていくのか頭を悩ませている。ところが、ポケットに入れ終わって、さあと思って見ると、本はすべてひもで括られていて、わたしの本はちょっと見にはどこにあるのかわからなくなっている。

同僚の女性が、そういえばここに何冊かあったよ、といって鉄腕アトムの文庫本3冊を差し出すが、もちろんそれはわたしが探していたものではない。だが、それを見たとたん、実際に自分が何を探していたのか分からなくなっていることに気付く。アトムだったが別の巻だったような気もするが、ぜんぜん違うものだったという気持ちのほうが強い。でも、それが何だったのかまったく思い出せない。

というところで、眼が覚めた。

夢はたいてい起きた時には忘れているのだが、自分が探していたのが何という本だったか気になって記憶に刻み込まれてしまったようだ。アトムではなく、そもそもコミックではなかった、とそのとき考えたが、さていったい何だったのだろう。


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