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買い物好きのわたしの、もっとも幸せな買い物記録

「かれんはものが好きだね。」よく彼に言われる。

確かに、わたしはものが好き。「ミニマリスト」なんて程遠いし、目指してもいない。むしろ、ものにときめきを感じるし、それを「お金がないから」という理由で諦めたくないというのが、正社員として働いている理由の一つだ。

今日はそんなわたしの、幸せな買い物の話。

わたしたちには奇妙な歴史があって、普通、付き合って月日が経ってから湧いてくる「結婚したい」という感情が、付き合う前からあり(あったのはわたしのほうだけだけど)、一応それを前提に付き合い始めた。彼が長身だということ、またわたしもそれほど小柄でないこともあり、シングルベッドで寝続けるのにも限界があった。交際前から隔週末くらいの頻度で一緒に寝ていたこともあって、交際前から「ダブルベッドを買おう」という案が出ていた。そのタイミングでちょうど家具屋さんはるちゃんのお家に遊びに行き、どのベッドが良いか、選び方のポイント等を尋ねたこと、友人と彼が意気投合したこともあって、トントン拍子に話が進んだ。銀座にある家具屋さんを訪ね、置いてあったベッドすべてに腰掛け、寝転がってみた。彼との最終的な選ぶ際の最優先事項は、「寝返りや激しいことをしても音がせず、揺れず、沈みすぎないこと」だったため、膝をついた姿勢で揺れたりもしてみた。笑 周りから見たら、もうそれはそれは変なカップルに見えたことだろう。

「シーツはまじで触ったほうが良い!」というはるちゃんの助言もあり、店舗にあったシーツを手当り次第全て触った。彼は途中から「なんかよくわかんない」ともうなんでもいいやんモードだったが、長く使うだろうものなので、妥協はしたくない。結局、コットン生地のものに決めた。これで春&秋シーズンは快適に過ごせる。

ベッドは結局、その家具屋さんのネットで注文。寝転んだ中にはなかったものだけど、彼のシングルベッドがダブルにサイズアップしたもので、互いに不満もなく、サイズ以外は一番しっくりきていたものだったので、そうした。

1週間後、彼の仕事中に届いたベッドはかなりの大きさで、笑ってしまった。仕事終わりで帰ってきた彼とともに組み立てたのだが、テキパキと動き、指示を出してくれ、重いものを持たさないでいてくれる彼をみて、「これがしあわせっていうのか」と噛み締めた思い出が心に刻まれている。

1Kの部屋のどこにダブルベッドを置くスペースがあるのだと、最初は少し心配だったが、本当にそう。壁際のスペースはすべてベッドになった。でも、「とてもとても広いベッドで、わざとくっつく」という楽しみが出来たのは確か。(皆さんご一緒に、「くっつくんかい。」)

急に暑くなった、GW初日。極度の寒がりのわたしでも暑いのだから、彼も…と思って尋ねてみたら、案の定彼は上半身裸で耐えていた。(次いつ一緒に寝るのかは定かでないけど)「そろそろ夏用のシーツとタオルケットも買わなきゃ」と思い立ち、またまたネットで画面共有をしながらシーツなどに加えて、包丁研ぎ器やわたしの好きな木製スプーン、おろしなどをかごに入れていく。感極まりそうになったのが、ランチョンマット×2セット。「×2セット」の喜びと言ったらもう。

コロナの影響もあってか、届くのは来週らしい。GWが明けたらちゃんと服を着て在宅勤務をしなくちゃならない彼のために、まだもう少し、暑くなるのは待ってもらいたい。夜くらいは涼しく過ごさせてあげたい。

買い物好きのわたしにとっての、もっとも幸せな買い物記録でした。

P.S. 三輪夏生さんの冒頭のイラストは「ベッドの上からの景色」という作品。ベッドそのものは描かれていないけれど、わたしはベッドから彼を見るのも好きということで。


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