ケアとまちづくり未来会議ローカルツアー@岡山県美作市上山集落


春の上山の棚田

■日程:2022年10月29,30日
■参加者:9名(ケアまちスタッフ1名含む)
■スケジュール:
1日目:13時集合
・昼食 囲炉裏であまごと新米@古民家いちょう庵
・「ケアとまちづくり未来会議について」湯郷ファミリークリニック玉井友里子
・講演:「地域をケアする「みんなの孫」」みんなの孫プロジェクト代表:水柿大地
・上山集落の案内
・夕食 新米と鍋 七輪でつまみを焼く
 
2日目:
・朝食 焚火でホットサンド
・水路ウォーク
・移動スーパーをしているひさこいとお茶タイム
・にんにく植え付け
・昼食 共助組織のキーマン・えっちゃんのばら寿司
・感想

■まとめ

囲炉裏であまごを焼いてお出迎え

まちづくり関係者2名、ケア関係者5名、そのほか2名と多様なメンバーが参加しました。参加理由は「最近岡山に引っ越して、以前から気になっていたので」「田んぼの様子を見たい」「地域づくりに興味がある」など様々。棚田団が再生した古民家いちょう庵(現在は棚田団の事務所兼レンタルスペース)の囲炉裏であまごを焼きながら、新米とみなさんが持参したおかずを楽しみつつ、自己紹介。

玉井から「ケアとまちづくり未来会議」について紹介、今回のローカルツアーを行った趣旨を説明しました。
東京から上山に移住して12年の水柿大地さんから「上山集落」「みんなの孫プロジェクト」「共助組織:助けあいだしちゃろう会」について紹介。その後も「人口が減っていく地域のよい着地点は?」など質疑応答が盛り上がり、時間オーバー。

田んぼで使う水をまかなう大芦池

キャンプ場、大芦池、展望台など上山を案内し、温泉のあと夕食となりました。

ハムとチーズのホットサンド

2日目朝は、ほんのり雲海の出る中、焚火しながら各々ホットサンドを調理。水柿さんが手伝うアスパラ農家さんからいただいたアスパラが好評でした。

その後は、大芦池から田んぼへ行く水路の一部を散歩。「ここはもともとは田んぼでした」など現地人しかわからないヒストリーを共有しながら、1時間弱歩きました。

えっちゃん、いつもありがとう

お昼ご飯は近所のお母さんが作る岡山名物「ばら寿司」

ひさこいが建てた小屋の前でお茶

お腹が満たされたところで移動スーパーを行うひさこい、移住して1年のくまさん、共助組織のキーマンであるえっちゃんとお茶しました。移動スーパーは近所の高齢者とお話しするいい機会であり、買い物を楽しむ時間としても機能しているなどのお話を伺いました。

にんにくを植えました

最後はみんなでにんにくを植えてみました。今回の感想を共有して、終了。各々帰路につきました。

時期的に稲作が終わっていたので、美しい棚田や水が通る水路の様子を見せることができなかったのは残念でしたが、上山の暮らしは見せることができたのではないかと感じます。あえてケアを前面に出したプログラム(訪問に行っている高齢者に会うなど)にはせず、上山の暮らしからwell-beingを感じてもらえるようにスケジュールを組んでみました。参加者からは「また田植えに来ます」「今度は自分の地域から10名ほど連れてきます」など再訪問を期待する声が出たことがうれしかったです。

展望台のてっぺんにある隠し部屋

参加者の感想は以下の通り
・田舎の根本的な課題は似ている、自分がやっていることがまた振り返れた。(まちづくり関係者)
・普段消費ばかりなので、ちょっとでも生産できたらいいなと思った。自炊したり。普段関わらない医療の話も聞けて興味が持てた。
・ツアーでいろんな人と一緒に同じものを見れて共有できた。なれない農業とか水路歩いたりしたけど根底ではつながっているなと思った。
・観光ではなく、生活を垣間見えたのは興味深かった。あり続けることのケアを感じたが、専門職にできることは少ないなあと思った。
・みんなでお茶したり、困っていたら助け合ったり、趣味とか以外のソーシャルキャピタルもたくさんあるなと感じた。
・よく食べてよく飲んだ。自分の地域での滞在プログラムの学びにもなった。軽トラ乗ったり、地域のおばちゃんにご飯作ってもらってお話したり、自分のフィールドを見せたり。
楽しく山を使っているなと楽しい感じが伝わってきた。
・全部が嘘のないもの。里山で暮らしている感じを見させてもらった。地元の人と移住者とのつながりがゆるやかで。どう接点を作るかと意識的にしている、移動スーパーとか。自分が何ができるか考えているので、それを伝えたりすることで広がっていくのかなと思った。
・会話の中で話題がうつろっていくのが面白い。リアルで会う面白さ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?