相談者の傾向、背景、気持ちの奥
試験実施団体が公表しているアドバイスから
論述で注意すること
面接で注意することを確認しました。
その中から、前回は
褒め過ぎないことについて取り上げました。
今回は【問題把握】について
面接試験の傾向では
「相談者の話したことだけでなく、その複雑な気持ちの奥を聞こうとした」
ことが評価されていました。
論述試験の傾向では
「このケースの相談者の傾向を深く捉えようと」
努力したことが評価されています。
「問題の背景にある」もの(今回のケースでは、就職活動に対する不安でした)
に触れることが求められています。
そして「相談者の真の問題を捉えて」
と言っています。
つまり、問題把握とは
複雑な気持ちの、更にその奥
相談者の背景や、傾向
そこに何があるのかを把握すること
なのです。
今まで皆さんは
「方向性が揺れ動いているから
自己理解不足」
「自分がやるべきことをやっていないから
仕事理解不足」
「周りに相談していないから
コミュニケーション不足」
と答えていませんでしたか。
これは相談者の表面に現れる言動から
判断していたに過ぎません。
真の問題は
表に見える言動の、その後ろにあるのです。
何があるのでしょう。
例えば、周りに相談していないのであれば
なぜ、その方は相談しなかったのでしょう。
相談したら怒られると思ったから?
相談することは
仕事ができない証だと思っているから?
一人でクリアすることに
価値があると思っているから?
周りを信用していないから?
聞いてみないとわかりませんね。
もし、相談しないという選択の背景が
「相談したら怒られる」だったら
その方は、過去に相談して怒られた
経験をお持ちなのかもしれない。
相談の言葉の選び方が
うまくないのかもしれない。
上司に話しかけるタイミングが掴めなくて
相手を怒らせるのかもしれない。
「相談する=仕事ができない奴」
と思っているのだったら
その方は、過去にこの意味づけを
どこかでしてきたのかもしれない。
この相談者独特の意味は
強固かもしれないし
揺らぎ始めているのかもしれない。
こういった、相談者の特性も
やはり聞いてみないとわかりません。
今まで「コミュ不足」一言で
済ませてきたものが
その傾向、背景、気持ちの奥に
十人十色の、その人なりのベースがあり
それが問題を作り出している
ということがわかりますね。
だから相談者が訴えてきたことだけでなく
そのもっと奥の、見えない部分に
思いを馳せて
問いかけていかなければ
問題把握はできないのですね。
そんなに掘って大丈夫なのか
よく
あまり深掘りしても、それが何になるの?
で?この後どうする?と思うと
怖くて掘れなくなる
という声を聞きます。
安心して掘ってください。
深掘りしないと、問題把握ができないので
表面をなぞるだけの相談に
なってしまうのです。
相談者も、あなたに掘ってもらわないと
自分の内的準拠枠を客観的に見ることなんか
一人ではできないのです。
あなたと、相談者、2人して
掘らないと、大切なことが見えないのです。
相談者の「真の問題」は
相談者の傾向にあり、バックボーンにあり
気持ちのその更に奥から見えてきます。
相談者にもそれが見えてくれば
「ではこれからどうしようか」
を考えることができるようになります。
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