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外国籍採用リーディングカンパニーインタビュー企画「Goalist」社長のCareerFlyとは-中編

「外国籍人材とともに飛躍する(Career Fly)」
”外国籍人材”を採用する真意とは  外国籍人材採用後進国日本において、積極的に外国籍人材を採用している企業は何を目的としているか紐解く。キーパーソンへインタビューを行い、外国籍人材とともにどのような企業ビジョンを描くか、その飛躍(Career Fly)へのロードマップを深掘りしていくインタビュー企画。

前編はこちら

外国籍メンバーに対して「外国人扱いしない」ことを一番大切にしている

大野:ところで、ゴーリストには現在合計9名の外国籍メンバーの方が在職されています。受入段階で何か工夫していることはありますか?

加藤氏:外国籍メンバーだからといって「外国人扱いしない」ことを常日頃心がけています。外国人だから、という理由で腫れ物に触る対応をするのは一番良くないことです。わからないからこれやらせるのはやめよう、という対応はしないようにしています。
また、「〇〇人」という表現自体あまり好きではないです。一人ひとりの国籍抜きに、フラットに接することが大切だと思っています。

大野:おっしゃる通りですね。一人ひとり個性がありますからね。

加藤氏:そうですね。その人の持つ個性や特徴、それを見抜き見出し引き出していくことこそが外国籍メンバー採用において、キーとなります。

もちろん、それ以外に気をつけることはあります。
弊社が最初に雇ったヨルダン国籍の元メンバーは、宗教上の理由でお祈りを一日に5回しなくてはいけなかったので、お祈りのための部屋を確保するなどの対応がありました。また、日本語ネイティブではない彼らとのコミュニケーションについては、「日本語もシンプルな表現を心がける」「知り得る英単語を使う」などケースバイケースで対応する柔軟性も必要です。

ルールはFace to Faceで伝える

大野:外国籍メンバーの方に対する企業ルールの対応についてはどうしていますか?例えば、時間を守るといったことですとか。

加藤氏:弊社は時間を守る、という企業ルールがあります。また守ることもさることながら、ビジネスのプロとして、会議スタート時間ぎりぎりに来るような姿を見ると、内心「肩あっためてきてや〜〜〜」って思ったりします。
なので、遅刻や時間ぎりぎりの行動については、日本の商習慣としてNGであることを対面で説明し、理解するまで話します。「会社のルール」だから、という理由での説明は一切しません。その行動があなたの不利益、また待たせる相手への不利益になること、それが日本でビジネスをするときには大切なんだということをしっかりと理解し、次回からはきちんと行動が取れるよう対話を持つことを心がけています。

大野:ちなみに、遅刻するメンバーにはどのように対応していますか?

加藤氏:無言です。無言の圧をかけています。(笑)

というのは冗談ですが、やはり「こういう理由で○○分ほど遅れます」など、事前報告をするように伝えています。遅刻する理由と事前に報告をすることは絶対に徹底してほしいです。

大野
:それに関連して、何か面白エピソードはあります?

加藤氏:弊社は勤怠に関する連絡にはチャットシステムを利用しています。そのチャット内である外国籍のメンバーが遅刻の事前報告をしてきたのです。以前は報告もなかったため。それを見て「あ、成長したな〜」と思ったのです。
ただ、その報告内容がイケてなかった!
「ビジネスシューズで走ったため足が痛いから遅れます」ですよ!電車遅延で遅れます、の類でもないわけです。(笑)「じゃあしょうがないね、とはならないよね?」ということで到着早々、靴のサイズを見せるよう言いました。(笑)

”やりたいことをやってもらう”それこそが活躍の一手となる

大野:入社した外国籍メンバーに活躍してもらうには何が必要ですか?

加藤氏:「やりたいことをやってもらう」これにつきます。
突飛なことももちろんウェルカムですが、弊社の既存事業からの延長線上で、やりたいことをやれる状況や環境を作ることが活躍推進には必要不可欠です。これは正直、外国籍メンバーだからとか関係なくメンバー全員に対して思っています。

就職観を表す言葉として、就職と就社という表現があります。

外国籍の方は、就職の傾向がある。この仕事、仕事の内容そのものが面白そうだから決めた。それがたまたまこの会社だったというパターン。一方、日本の方で多い傾向は就社。この会社だから仕事内容あまりこだわりなく決めるという傾向は少なからずあります。

大野:外国籍の方は、初めからやりたいことが明確な場合が多いでしょうか?

加藤氏:そうですね。異国の地で働くことから、潰しが利かないという意思が働くことも影響しているのではないでしょうか。もし私がニューヨークで働くとなれば、やはりこの先どうしていこうか、将来のことをより考えながら行動すると思います。

後編へつづく.........

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