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いよいよ雇用のボーダレス元年スタート!

4月1日入社式をオンラインにしたSNSポストに染まった昨日。
これらのポストや世間の流れを読みながら、やっと日本も雇用のボーダレス化本格スタートを切る年がきたと確信した。

長年外国籍人材雇用を進めてきた立場として、より勝負しやすい環境になってきたと一人微笑んでいる。

「何言っているんだ!Covidの影響で外国籍に対するビザ発給がされないじゃないか!」

はい、その通りであり(細かくいうとそうではないが大まかにいうと制限がある)、今弊社並びにビザ発給が伴う人材を扱う外国籍専任エージェントは日々変わる査証情報に振り回されている。それは間違いなく事実である。特に、一つの国籍に特化し海外から人材を連れてくる(インポート型)エージェントは苦境に立たされているであろうことは想像に難しくない。

一方、この環境だからこそ柔軟に対応している弊社クライアント企業も存在する。

”オンライン面談”への切り替え


これまで、海外居住の外国籍求職者はオンライン面談で対応をお願いしてきたが、断られるケースの方が多かった。*10社中7社が断る感覚値 やはり対面がお好みのようで、「いや対面じゃなきゃいけまへん!」という答えをなかなか覆すことができずにいた。*あれやこれや様々な方法を提案していたが、最終的にはオンライン面接でOKクライアントへサービス提供に終始することになっていた。
しかぁし、ここにきて見えない敵と戦うにはやむ終えずといった流れで、面白い具合にオンライン面談へほとんどの企業が切り替えている
こんな一大事が起こらないと切り替えができないのか、という何とも言えない虚しさと、まあこれをチャンスとするしかないポジティブマインドが入り混じっている。
やっとここにきて企業と求職者がより多くの接点を持つことのできる環境が整備され始め、企業にとっても求職者にとっても”会う”という視点での機会創出が可能になったのではと考える。これまで、オンラインがダメだからという理由で海外の優秀な人材と会うことをしてこなかった企業はより多くの方々に気軽に会えるわけだ。必ず対面できてね、というのはある意味志望度確認には有効だったかもしれないが、一方で優秀な人材を取り逃している可能性はある。優秀な人材ほどより多くの企業から声がかかっているわけで、通信方法が発達している時代に”来なさい”戦法はただただ面倒であり、柔軟性に欠ける企業だからむしろ嫌煙されることもある。

この後に及んで頑なにオンラインはちょっと、と拒む企業はどうぞ好きにしてください(もう諦めざる終えない範疇)であるが、多くの声として「オンラインのやり方がわからない」との人事からの声が上がる。ぜひ、次回オンライン面接の心得を共有するのでポイントを会得してほしい。

”リモート入社”の対応

4月1日は毎年新入社員入社時期ということもあり、私のSNSは入社式の写真でいっぱいになる。今年はZoomによるリモート内定式と入社式が3月下旬から毎日投稿されていた。

「やればできるじゃん!」

率直な私の感想。笑 日本人の新入社員をこのようにリモート入社させることができるならば、外国籍でもできますよね?やはり、やらなかっただけじゃないかと。
弊社クライアント企業でも、リモート入社の検討に入り即座切り替えて下さったおかげで無事に入社した方々がいる。今月はインド、英国からも控えている。両国ともロックダウン&ビザ無給処置により日本に入国できないこともあり、柔軟にご対応いただいたクライアントに感謝である。

でも、このような対応が当たり前になれば、もはや雇用のボーダレス化が本格的となる。日本はやっとグローバル採用マーケットに他国と肩を並べることができるのだ。
リモートワークは会社に来なくて良いのだ。会社の所在となる国、地域にいなくて良くて成果を出していれば、どこにいても良いし社員の国籍ももちろん関係ない。(企業理念や価値観に共感できる仲間であれば)
随分前から欧州ではリモート社員雇用はトレンドとなっており(EU諸国は地質的にある意味ボーダレスのためやりやすい環境ではある)、国を超えての職探しやリモート雇用も馴染みがある。日本は島国であることからも、越境〇〇は何に対しても法整備並びに意識変化も遅く、新たな試みに対して鈍いこともわかっている。

外国籍人材を雇用してリモートワークさせる。
これも一つの方法としてありだよね、そう思い取り組む企業事例がどんどんでてくる。それらの事例が法整備へつながり(リモートの状態で税金、保険などはどうするの問題)国にとって、雇用する側&働く側にも良いように働くよう整えられると雇用ボーダレス化が進み、多種多様な人が多種多様な働き方を実現する社員が溢れる日本企業がでてくるであろう。

弊社とインドパートナーとともに考えたリモートワーク社員雇用支援サービスの案内をここで共有。


2020年、雇用ボーダレス化へちょっとずつ前進することを願うばかりだ。

Career Fly キャリアフライ 大野理恵

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