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働きながらモヤモヤを感じている人に読んでほしい本

今年もそろそろ年末を迎えますが、
今年イチ読んで良かった本をご紹介します。

著名な方なので、すでに読んだよ!という方も多いと思いますが、
まだの方には是非×100 読んでいただきたいです。

森岡毅氏著書 「苦しかったときの話をしようか」

森岡さんは、
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンをV字回復させた
最強のマーケターとして知られる方でございます。

2019年に出版されたこの本は、
ご自身の大学生の娘さんに向けて書かれた本なのですが、

これから就職活動される学生さんだけではなく、
社会人の方にも、心に響くことが多く書かれている本なのではないかな思います。
(個人的には、入社4~5年以降くらいの方に
一番刺さるのではないかと感じます)

全部ご紹介したい~!
けれど、
抜粋させていただくとしたら、下記。

【これから就職活動する大学生の方】に向けて

年収の期待値の上下を知った上で、
それでも自分にとって情熱を持てる好きな仕事を選ぶべき、ということだ。
それはなぜか?
好きではないと成功度合いを上にもっていくことが
困難だからである。

仕事というのは辛いことの方が多い。
たとえ好きなことを選んでも、辛いことやしんどいことの連続が待っているのに、お金のために好きでもない仕事を選んでも成功できるわけがないと私は思う。
職能と、業界の構造で、たとえ年収の期待値が低い仕事を選んだとしても、別の仕事を選んで失敗するよりも獲得収入はずっとマシになるだろう。

P.71 君の年収を決める法則

仕事選びの「不正解とは何か?」
それは、自分にとって決定的に向いていない仕事に就いてしまうことである。
自分にとって、決定的に向いていない仕事とは何か?
それは、
「自分の特徴が裏目に出る」かつ
「自分にって情熱がどうしても湧いてこない仕事」のことであり、
この2つはたいてい連鎖して起こる。

P.43「大丈夫、不正解以外はすべて正解!」

②【社会人の方】向け

積極的な転職をするときに最も痛いのは
「人間関係を振り切って、飛びだてるのか?」という悩みだ。
P&Gを出た時も、USJを出た時も、私はそれが一番つらかった。
誰もが、情熱を注ぎこんだ職場であればあるほど、
飛び立つ痛みは激しいものになるだろう。

しかし、人間の本質をよく考えて、決断してほしい。
人間は、気持ちよくなるとすぐに成長を止めてしまう生き物だ。
1年前の自分と比べて、いったい何を新しくできるようになったのかと冷静に問うてほしい。

P.204 転職は武器になる!

「職能を増やすコツとは?」
職能を有するメリットは2つあって、
つぶしが利く、という点。
もう一つは、自分の市場価値を高める、という点。

最大の注意点は、中途半端になることだ。
次の注意点は、君の軸から外れてしまう、ということだ。
1つ目の職能で培ってきたエクイティーと相乗効果がありそうな2つ目のスキルから、自分の特徴に合ったもの(興味があって好きなこと)を選ぶのが最も戦略的だと言える

P.206~209「職能を増やすコツとは?」

森岡さんの実際の経験が書かれている、
第5章! ”苦しかったときの話をしようか”

私は、出勤途中の電車の中で、第5章を読んでいたのですが、
途中で本を閉じれずに、
会社のオフィスの社員通用口のドアを開けるまで
読んでいました(笑)

人はどうゆうときに最も苦しいのか?
それは働いて働いて、死ぬほど忙しいときでは決してない。
会社や上司や周囲の評価が厳しいときは、辛いのは間違いないけれども、
それも最も苦しいときではない。
人が最も苦しいのは、自己評価が極端に低くなっているとき。
自分自身で自分の存在価値を疑う状況に追い込まれた時だ。
周囲の塩評価も、自分で自分を疑い始める導入に過ぎない。
自分の価値を強く疑うとき、
人は憶病になり、行動できなくなる。

ガソリンが枯渇した車が動かないように、
最低限の自信がないと人間も動けない。
周囲と比較して、自分ができないことが積み重なると、劣等感がどんどんハイライトされてくる。
理想とギャップから徐々に重くなってくる焦燥感や、周囲の期待に応えられないときに刺すように冷たい無力感。
これらは自己肯定感を容赦なくどんどん削ってくる

P.214 「苦しかったときの話をしようか」

自分としては、皆と一緒になって会社の文句を言う方が楽だった。
少なくとも、会社のためにプロとしてより厳しいことをやっている、
という使命感はあったし、罪悪感はない。
ただひたすら枯渇していくのだ。
日々の業務の1つ1つに足して、情熱が、元気が、やる気が、どんどん出てこなくなっていく・・。
多くの人がそうであるように、自分が信じているものに対してなら、
私も本来の力が湧いてくる。

信じていることをやり遂げられるためならば、挑戦する闘志が湧いてくるし、たとえ逆境でも構わない。
後にUSJの経営再建に取り組んだ時、ハリーポッターを成功させるまでの道のりでも暴力的に苦しい艱難辛苦による重圧はあったが、
それは、フィジークで感じたストレスとは性質が全く違う。
このときはもっとジワジワと陰湿で悪質に
プロとして生きていく覚悟を削られる。

P.237「自分が信じられないものを、人に信じさせるとき」

実際に多くのサラリーマンたちが、
死んだ目をしながら、人生の一番良い時期を「後ろ向きな仕事」
に費やしている。
何年もそんなことをやっているうちに、
仕事の意義や
自分の存在価値を疑問にすら感じなくなるのだ。
無能ではないサラリーマンとは?
それは会社にとって数多くいる消耗品のような「人材」ではなく、
辞められたら本当に困る「人財」として組織に認識されること。

P.240 「自分が信じられないものを、人に信じさせるとき」

私は、ナイスな人であろうとすることをやめた。
森岡さんってどんな人?と聞かれた部下や周辺の人が、もうどれだけ罵詈雑言を述べたって構わない。
ただ一言、「結果は出す人よ」と言われるようになりたい。

P.242「自分が信じられないものを、人に信じさせるとき」

5章に書かれている、
「フィジーク」と、
「北米パンテーン」のブランドマネージャーだったときの話は、
読んでいるこちらが「あぁぁぁぁ~~~~~~」と叫びたくなります。

でも読んだ後、とても勇気をもらえる一冊なので、
是非読んでみてください。

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