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航空大1次試験総合Ⅱ 気象・環境予想問題

Rev.2022.7
日本特有の天気現象及び地球温暖化に関する新問を3問追加しました。  

数年前、航空大と自社養成試験に合格した者です。気象予報士資格も持っています。
この記事は、過去問を徹底的に分析して作成した航空大1次試験総合Ⅱ気象・環境の予想問題になります。航空大受験時は、気象・環境問題に対してどう準備すればいいのか分からず苦労した記憶があったので、今回このような予想問題を作りました。
総合Ⅱ試験は150点満点で、気象・環境に関する問題は12点分あります。航空大試験で出題される気象・環境の問題範囲は限られているので、やれば高い確率で12点は取れます。是非12点取って合格を勝ち取りましょう。
予想問題を解きながら、航空大合格に必要な気象・環境の知識を身につけていきます。また航空大に関するその他の情報は以下の記事にもまとめていますので参考にしてみてください。

文系のための航空大1次試験突破の戦略 

航空大英語試験で7割を取るための戦略

過去出題箇所

過去航空大1次試験において、気象・環境分野で出題された箇所は以下の通りです。傾向としては、気象は航空機の安全に直接影響を与える現象が多く出題されています。環境については、一般知識レベルの問題が多く出題されている傾向があります。

・大気の鉛直構造
・日本特有の天気現象
・フェーン現象
・海陸風
・霧
・台風
・雪
・雷
・温室効果ガス
・エルニーニョ現象

予想問題

上記の過去出題されてきた分野の他、航空機の運航に影響を与える分野など1次試験に出題される可能性が高い分野を集めました。

[1]次の文章は大気の鉛直構造に関する記述である。空白箇所(ア)〜(カ)に入る語句を答えなさい。
大気は温度分布の違いにより、下層から順に(ア)、(イ)、中間圏、熱圏に分けられる。例えば中緯度では、(ア)は地表から平均約(ウ)までの鉛直混合の活発な域をいい、高度とともに温度が(エ)する。(ア)と(イ)の境界を(オ)という。(イ)では、上層ほど温度が高く、約50km付近の(カ)で極大に達する。この理由は、(イ)に多く含まれる(キ)が太陽からの紫外線を吸収するためである。
[解答]
(ア)対流圏 (イ)成層圏 (ウ)10km (エ)下降 (オ)対流圏界面 (カ)成層圏界面 (キ)オゾン
<解説>
地球の大気は下層から、対流圏、成層圏、中間圏、熱圏で、対流圏は高度とともに温度が下がり、その厚さは中緯度で約10km(約3万2千ft)です。通常航空機は、対流圏と成層圏を飛行します。
大気は地表とオゾン層と大気上部の3箇所で暖められています。

[2]次の文章は大気の鉛直構造に関する記述である。空白箇所(ア)〜(イ)に入る語句を答えなさい。
対流圏海面の高さは、平均的には高緯度より低緯度のほうが( ア )い。対流圏の温度減率は、平均的には約( イ  )℃/kmである。

[解答]
ア:高い    イ:6.5
<解説>
対流圏界面の高さは対流圏の温度減率が急激に小さくなる高度で、赤道地方で16km〜18km、極地方で8〜10kmである。季節でも変化するが、対流活動が盛んな季節に高度が高くなる。
対流圏の気温の高度分布は、放射対流平衡によりほぼ決まり、気温の平均的な減率は6.5℃/kmである。

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