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成長していくために必要な思考とは?

こんにちは、いなっくまです。
本日は、「成長していくために必要な思考」というトピックについて考えをまとめてみたいと思います。

突然ですが、皆さんは「どうしたら成長できますか?」と後輩に聞かれたら、どう答えるでしょうか。

・新しい知識やスキルを学ぶ
・自分のキャパシティを少し超える課題にチャレンジする
・敢えてこれまでのやり方をリセットしてみる 等々

もちろん正解のない問いなので、様々な考え方があると思います。
ここで1つご紹介したいのが、太刀川英輔さんの書籍「進化思考(2021海士の風)」に書かれている「変異」と「適応」という考え方です。生物は進化するためには変異と適応を繰り返してきたと言われています。変異とは偶然の出来事で、適応とはそれを観察することです。高いところにしか食べ物がない環境で、たまたま首が長く生まれたキリンがいた(変異=偶然)。そんな変異を起こした個体のほうが少しだけ生き残る可能性が高かった(適応=観察)。その結果、長い時間をかけてキリンの首は長くなった(進化)。この進化のメカニズムを、ここでは「成長するための方法」だとして話を進めてみたいと思います。

ちょっと難しいので、すごく乱暴にまとめると、「①偶然を引き起こして、②それをしっかり観察することが成長には必要」という感じです。そうすると、まずは「①いかに偶然を引き起こすか」ということが大切になってきます。この文脈でご紹介したいのが「プランド・ハップンスタンス理論」というキャリア理論です。

プランド・ハップンスタンス理論は、スタンフォード大学の心理学者ジョン・D・クランボルツ教授が1999年に提唱した理論で、計画的偶発性とも呼ばれています。18歳時点でのなりたい職業になれた人は2%であり、キャリアの8割は予期せぬ偶然で形成されると言われています。その前提で、偶然を生み出して、うまく活用するにはポイントがあると言われています。それが・・

①好奇心、②持続性、③柔軟性、④楽観性、⑤冒険心 

の5つです。強引につなげると、「好奇心を持って新しいことにチャレンジし、諦めずに続けて、フラットに観察することで偶然を発見し、楽観的に捉えて冒険心を持って偶然に飛び乗る」という感じですね。このプロセスで「偶然を引き起こす」確率を上げる、ということが最初のポイントになってきそうです。

そして、次に大切なのが「②しっかり観察すること」です。この文脈でご紹介したいのが「プロティアンキャリア」というキャリア理論です。アメリカの心理学者ダグラス・ホールが1976年に提唱した理論で、変幻自在なギリシャ神話の神様プロテウスのように、時代や環境・自分の変化でキャリアは方向転換して然るべきという考え方です。うまく変化するためのポイントとして・・

①新しい姿には何が必要か?を理解して学ぶ力=反応学習
②価値観などの軸を持ち、自分を主体的に描く力=アイデンティティを捜索する力
③①と②を統合する力

の3つがあると言われています。つまり、成長の文脈で言うと、自分に舞い込んできた偶然の全てに乗っかるのではない、ということです。まずは、「その偶然の出来事が自分の価値観(アイデンティティ)に沿っているか」を見極めることが重要なのだと思います。そして、価値観(アイデンティティ)に沿っているのであれば、今度は「自分が変身するには何が必要か」を見極めることが必要だと言っているのだと思います。

なんだかわかるような煙に巻かれたような感じですよね。
結局、どうしたら成長できるのかな?何が成長するためのポイントなのかな?ですよね。

私なりに思うことは、どこで働くか/誰と働くか/何をするかよりも「自分がどんな在り方で働くか?」ということなのだと思います。

皆さんは、偶然を呼び込めていますか?そして、その偶然は自分の価値観に沿っていますか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今日は「成長していくために必要な思考とは?」というテーマで書きました。今回の記事が自分に合った「キャリアの描き方」を見つけるヒントになれば嬉しいです。

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