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誰も教えてくれない!国民健康保険『減免申請』の真実 ~個人事業主体験記 第1話~

こんにちは。
 キャリアと暮らし研究所®所長の金原です。

第1話は、私が個人事業主になった際に実践した事例を紹介します。
結論としては、「国民健康保険は『減免申請』できるならしたほうが良い」というお話です。

さて、一般的に、勤めていた会社を退職し個人事業主になる場合は、元々加入していた健康保険の任意継続被保険者(最長2年間)になるか、市町村の国民健康保険の被保険者になるか選択することになりますが、どちらにしようか迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私の場合は国民健康保険の被保険者を選択しました。まずはその理由からご説明します。

みなさんは国民健康保険に、直近の収入状況に応じて保険料を減額してもらえる『減免申請』という仕組みがあることをご存知でしょうか?

住民税は前年度の所得に対してかかるものなので『減免』という概念はなく、仮に今年の収入がゼロだとしてもきっちり納める必要がありますが、
国民健康保険の場合は違います。実は、請求時点の収入の状況に応じて『減免申請』を行うことが可能です。

実際に、私は以下の流れで国民健康保険料の『減免申請』を行い、当初請求された保険料(年間約85万円)から約10分の1に減額してもらえました。
(制度上、収入の減少の程度によって減額割合は異なります)

≪国民健康保険料が減免されるまでの流れ≫
①会社を退職→健康保険の「資格喪失届」を受領

②市役所の窓口へ健康保険の「資格喪失届」を提出→国民健康保険へ切り替え(その場で新しい保険証を発行してもらえます)
 ※この時、市役所の職員は減免申請についてわざわざ教えてくれません!

③ハローワークで「雇用保険受給資格者証」を受領

④国民健康保険の請求書が郵送で到着
 ※請求書の金額はあくまでも前年度所得に応じて保険料を設定されているため、収入が大きく減った場合は減免申請を行いましょう!

⑤市役所の窓口へ「雇用保険受給資格者証」を持参→収入がゼロになったことを客観的に証明し『減免申請』を行った
 →その場で減額された請求書を再発行してもらった
 ※繁忙期のため市役所の職員の態度は最悪でした。見下されたような態度で怒りが込み上げましたが仏の心で対応しました。

⑦大幅に減額された国民健康保険料で引落開始

申請するかしないかで約75万円もの差が生じた実例です。
世の中にはこのように誰も教えてくれないけど知らなきゃ損することが沢山あります。

以上、参考になれば幸いです。

キャリアと暮らし研究所® 所長
CFP®認定者/1級FP技能士/プライマリープライベートバンカー
金原 直輝

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