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「副業」と「複業」について

最近、本業とは別の仕事をしている方、または始める方が増えてきているように感じます。実際、リクルートが行った「副業・兼業に関する動向調査2021」によると、2021年では正社員の9.9%、約10人に1人が副業をしているようです。

そのなかで聞くようになったのが「複業」です。よく目にしていたのは「副業」で、「複」の方は馴染みのない言葉だったので、詳しく調べてみました。

副業と複業は複数の仕事を並行して行っている点は同じです。
しかし、「副業」はメインとしての本業のほかに、サブの仕事をして収入を得る働き方ですが、「複業」は複数の仕事内でメイン・サブという区分けはなく、どの仕事も本業として行っていく働き方という違いがあります。

副業は本業と比較して業務量や責任が少なくなるケースもありますが、複業は本業が複数存在するという考え方なので、それぞれの業務に高度な専門性やプロ意識が求められます。

そもそもなぜ複数の仕事をする人が増えてきているのでしょうか。

その理由は、終身雇用制度の崩壊と実質賃金低下があると思われます。

2019年4月に当時経団連の中西会長が終身雇用の継続は難しいという趣旨の発言をしたことから、終身雇用崩壊が現実味をおびてきました。

また、厚生労働省の調査によると、名目上の賃金から物価の影響を除いた実質賃金は、2023年7月度で16ヶ月連続でマイナスとなっており、昨今の物価高に賃金の上昇が追いついていないことが明白になっています。このような状況から本業だけに頼るのではなく、複数の仕事を行うことで収入・スキルアップ、収入の安定化を図る考え方が強まってきました。

複数の事業それぞれをメインとして働く複業には、収入・スキルアップといった働く側個人のメリットだけではなく、企業側としてのメリットも存在します。

企業側のメリットとして、⓵社員のスキルアップ、②新たな挑戦を認めることによる社員のモチベーション向上、③複業という多様な働き方を認めているという企業のブランドイメージ向上があります。
事実、日本の大企業のなかでも人事制度を改定し副業・兼業を認めることで上記の目的を達成しようとする企業も出てきています。

多様な働き方が認められるようになってきた中で、自分にあった働き方を見つけることが重要だと感じます。Career Artでは、ITスクールを通して未経験からでもIT知識を身に着けることや、求職者への手厚いサポートから自分にあった働き方を見つめなおすことができます。新たな仕事に挑戦したい、ひとつの仕事にとらわれたくない人はぜひ複業に挑戦してみてください。


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