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経験がキャリコンの仕事にどう活かされているか?②福利厚生サービスの営業

さのなおこです。

職業訓練校でキャリアコンサルタントとして働いています。

前回から、私自身の経歴がキャリコンの仕事の中でどのように活かされているかまとめています。

私の大学卒業後の経歴は、こんな感じです。
 人材派遣会社の営業(4年間)
  ↓
 福利厚生サービスの会社の営業(5年間)
  ↓
 職業訓練校のキャリアコンサルタント(約6年(育休などは除く))

このうち、前回記事では、大学卒業後働いた人材派遣会社での経験をまとめました。

今回は2社目の会社での経験と、今の仕事にどう活かされているか書きたいと思います。

どんな仕事をしていたか?

 人材派遣会社を退職した後は、企業の福利厚生サービスの会社で、営業の仕事をしていました。

具体的なサービス内容は、企業の人事・総務部門が行っている様々な業務を代行するというものでした。

 私は営業担当だったので、顧客の依頼を受け、業務を実際に運用する部門と連携をとりながら進めていました。

新規営業については、前職の人材派遣に比べて、提案するまでの工程は大掛かりなものでした。

現状の課題のヒアリング、提案するためのデータ収集、資料の作成など、時には他部門も巻き込んでの準備が必要でした。

 そして、会社の制度を代行するサービスなので、ちょっと「お試しで」は導入してもらえません。顧客も、様々な角度から慎重に検討されます。競合他社とのプレゼン対決も経験しました。

 既存顧客のフォローについては、ご利用状況の報告や、状況を分析して、今後の改善提案などもしていました。

 ご利用いただく会社の担当者さん、そして従業員の方に、ご満足頂けるように日々工夫することは、面白くもあり、苦労することもありました。

経験と活かされていること

①他部門と連携して仕事を進めた経験
 受注した仕事の実際の運用は、自社の別部門が担っていました。
具体的には書類の処理をする事務センターや問合わせを受付けるコールセンターです。

 運用部門に、顧客から受けた内容を明確に共有するために、要件定義の作成やレビューを行っていました。
実際に運用が始まってからも、都度打ち合わせを行っていました。

 営業は、いかに売上を上げるか、顧客満足を上げるかを考えていますが、運用部門の人は、別の視点で業務に取り組んでいることを認識しました。

 「もっと効率的に業務構築をするには?」
 「この業務のコストを下げるには?」
 「ミスをなくすため、オペレーターにわかりやすい表現は?
」など。

 ときには、営業と運用部門で意見が対立することもありました。しかし、相手の立場も考えながら話し合うことで良い解決策が見いだせることもありました。

全体のバランスを取りながら、業務を進めていくことを学びました。

 <活かされていること> 
 異なる立場の人とコミュニケーションを取りながら業務を進めた経験は、何より役に立っています。

 また、キャリア支援をする上では、相手のために様々なバランスを考えたアドバイスが必要だと思います。

 以前より、バランス感覚を持った考え方ができるようになり、キャリア支援をする上でも役立ったと考えています。

②人事関連の知識を使って仕事をした経験
 福利厚生は人事の業務の一部なので、人事や社会保険関連の知識を必要とされました。

 業務をする中で体系的な知識が欲しいと思い、社会保険労務士の勉強もしました。試験合格までは行かずに挫折してしまいましたが、労働基準法をはじめ、人事に関する知識を身に着けることができました。

<活かされていること>
 受講生の方から相談を受ける中で、様々な知識が活かされています。

 就職の相談の中では、賃金や休日など労働条件や、社会保険などは、受講生にとって重要なことであり、よく聞かれるからです。

 基本的な知識を頭に入れておくことで受講生の役に立てると感じています。制度や法律は変更や追加があるので、情報をアップデートしなくてはと日々思っています。

③新しい事業へ関わった経験
 会社では福利厚生の代行サービスを、様々な分野で行なっていました。

 私はその中でも新しい事業に関わっていたため、
 
 ・既存のやり方のない中で業務を進めていくこと
 ・予想できないトラブルが多発し、その際の顧客への説明、解決策の提示をしていくこと
 ・状況を見ながら、臨機応変な対応をしていくこと。

といったことを学びました。

 私は、元々は新しいことを考えたり、進めていくことは苦手でした。
が、このような環境の中で、かなり鍛えられたように思います。

 <活かされていること>
 現在職業訓練校ではキャリア支援の担当として仕事をしています。
 就職率を上げるなどミッションは決まっていますが、具体的な支援方法は自分なりに工夫することができる環境です。

 前職での経験を活かして、新しいアイデアを出したり、既存の運用を効率よくするツールをつくって運用したりしています。

まとめ

 前職の人材派遣会社では、登録スタッフとの面接や、企業担当者と人材についての話をするなど、キャリアコンサルタントの仕事に近い業務がありました。

 今回書いた福利厚生サービスの会社では、直接キャリアコンサルティングに関わる経験というよりは、幅広く深いビジネス経験を積むことができました。

 キャリアコンサルタントとして、様々な経験を持っている人と接する中で役に立っています。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

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