現代日本に絶望シリーズ2

まさかこんなに早くパート2を書くことになるとは思いませんでしたが、タイミングが良いので書いておきます。

今回はマスコミについて書いていきます。

今回の題材はこれ。

https://www.sankei.com/smp/sports/news/210317/spo2103170025-s1.html

https://www.sankei.com/sports/amp/210317/spo2103170025-a.html

https://www.sankei.com/smp/tokyo2020/news/210318/tko2103180007-s1.html

ということで、最近話題になったこのお話なのですが、かなり綺麗に私の絶望が浮き彫りになっているので、取り上げました。

起こったことしては、オリンピックのお偉いさんが演出案として提案した案が良くないねって言うお話。これが広まって辞職に追い込まれました。

今回私が思ったのはこの件、関わっている人全員非は無くて上手く回っていたのに、外からマスコミが引っ掻き回して悪影響だけ及ぼしていったってことです。緊急事態宣言中の印象操作ややらせインタビューなど、マスコミのひどさは今にはじまった話では無いのですが、今回のように100%マスコミが悪いことはなかなかありません。

このお偉いさんが悪いんじゃないかと思うかもしれませんが、これは公式の発言ではなく、あくまで案出しです。方向性は間違ってたかもしれませんが、少なくとも職務を全うしようとした発言ではあります。しかもこの後直ぐに他のメンバーに否定されたということで、偉い人の意見だからと忖度されることなくちゃんと議論のシステムが機能しています。

タレント側の声明についても、至極まともな声明だと思います。自らの考えの根本から説明し、もしも提案があったらどう対応したかまで書いてあります。重要なのは依頼主側を一切批判していない点です。侮辱だなんだ言っているのはマスメディアで、タレント側はあくまでプロとして、仕事の依頼があった場合にどう対応するかを述べています。

つまり仮に依頼主側でその案が通ったとしても、タレント側との協議の時点で断っていたということで、これもまたシステムが上手く機能しています。

要はあらゆる物事がしっかり回っていたわけです。それなのになんで今これが話題になって問題になるんですかね。


この件ですが、調べてみると色々な人がおかしい点を指摘しているようで、ちょっと安心しました。

この件で1つ悪影響となってしまったと思うのが、アイデア出しで出した案が理由で辞職に追い込まれたという前例が出来てしまったことです。アイデア出しはとにかく多様性のある案が多く出る事が望ましく、その妥当性についてはその後のフェーズで議論されるので考える必要はありません。むしろ案だしの段階からこの案ダメかもと思ってしまうと、良い案革新的な案が出てこなくなってしまい、意味がありません。

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私は今回の件で、ただでさえ前例主義のお偉いさん世代が、さらに革新的な案を出すのを躊躇してしまうことを懸念しています。この人はけっこう頑張っていたんじゃないですかね?LINEを使ってとありましたが、この世代が若者に合わせてLINEを使うって事も、出来ないそうもいる以上私は評価したいと思います。

残念なことに今回の一件で、企画はどこからも叩かれる隙のない、非常につまらないものになることでしょう。見えないしがらみが生まれてしまいました。

こういう風に叩く風潮も良くないんですよね。日本から天才が生まれにくいひとつの要因だと思います。

余談ですが、オリンピックは海外から客を入れない方針に決定したようで。外国人の流入が無いオリンピックという不良債権をいったいどこの国がやりたがるんでしょうかね。


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