俺が復活した

 👹前回までのあらすじ👹

 俺が記事に何らかのエピソードを入れないと怒り狂って隣で24時間テレビの録画を延々と見続ける「牛魔王」が募金の使い道にショックを受けて有給休暇を取って田舎に帰ってしまったのだ!!!

 集まれ〜!!!!

 集まれ〜〜〜〜!!!!

 あ゛つ゛ま゛れ゛〜〜〜〜〜!!!!!

 おい!笑 それってYO! 闘莉王のモノマネをする今野じゃねえか!! うぇ〜い🤜💥🤛

 今日は「牛魔王」がいないぞ! ガランガランガランガラン!!!🔔(村の中心の半鐘を鳴らす音)

 牛魔王がいないぞ〜〜〜〜!!!!!

 牛魔王がいないってことは、記事にエピソードを入れなくても良いってことか!?

 ああ、いいぞ!!

 うおおおおおおお!!!!!!!!! 自由だあああああ!!!!!!!

 さあ何を語る!? 何を語る!??? なんでも語っていいんだろ!??

 いいぞ!

 よっしゃあああああああ!!!!!

 さあさ、何を語ってもいいんだぞ。今回は何の話をしよう。

 何の話をしようかね。

 ほんとね。ほんと。どうしようかね。

 ……っす(笑)

 っす(笑)

 自転車の車輪を棒で転がす遊びでもしようか。

 ふう。おもしろかったわ。

 前回の記事で俺(初代)がバグってしまったので、今回は新しい俺のオーディションでもしようかな。

 エントリーナンバー1番! 「肩にタカを載せた俺!」

 「どうも、肩にタカを載せた俺です」

 ありがとうございましたー。

 というわけで今後の記事は「肩にタカを載せた俺」が書いてくれるのでよろしくお願いします。

 ちょっと待ってもらおうか!!

 お、なんだなんだ。

 もう少し待ってくれ!!!!!

 なんか不満があるみたいだ。

 今ちょっと着替えてるから!!!

 はいはい。待ってますよ。

 あ!!! これリバーシブルのやつか(笑)!!!!

 いったい誰なんですかね。

 あ(笑) これなんか違うわ(笑) さっきのストライプのやつのが良かった!!!(笑) もうちょっと待って!! すいませ〜ん!! さっきのストライプのやつ試着していいです?

 もういいですかね。

 ぶるぶるぶるぶるぶるぶる!!!!

 俺(初代)は未だにバグったままだ……。

 ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザ

 「……のではない。……のだ」

 遠くから足音が聞こえる。いったい誰だ??

 ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ

 「銃が人を殺すのではない。人が人を殺すのだ」

 このスローガンは……!!

 全米ライフル協会の皆さんだ!!!

 ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ

 「……のではない。……のだ」

 ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ

 いなくなった!!!!!

 2023年12月4日

 「俺復活の儀」はしめやかに執り行われた。それはしめやかでありながら時に優雅に、時に激しく、時に妖艶に、時にふてぶてしく、悩ましく、確かめ合うように。

 参列者にはロウソクが手渡された。全米ライフル協会会長キャロライン・D・メドウズは、副会長ウェイン・ラビアにチャッカマンを渡し、全員のロウソクに火を点けるように命じた。受け取ったラビア副会長はメドウズ会長にチャッカマンを返すと、おもむろに「白鳥の湖」を舞った。

 「白鳥の湖」は大変に美しい舞だ。これは俺を復活させることとは全く関係ないのだが、美しい舞であることは断っておきたい。これを目撃した者がもしもいたとしたら必ず涙を流すだろう感動的な演舞だった。それはまるで天界より遣わされた神の使いのように、優しく、艶やかに、そして壮大であった。

 メドウズ会長は静かに口を開いた。

 「雨が降る季節だから」

 ラビア副会長はそれに続いた。

 「雨が降る季節だから」

 彼らは声を合わせた。

 『涙を流しても』『誰も気づきはしないだろう』

 彼らは続けた。

 『そっと包み込むように』『悲しみをコトバに』『震える声をメロディに』

 『いついつにでも』『さよならは訪れるだろう』『ありふれた毎日に……』

 『永遠(とわ)に口付けを……』

 俺は復活した。

 おいなんだこの記事は。全く意味がわからん。「肩にタカを載せた俺」ってなんだよ。タカ降ろせば普通に俺じゃねえか。

 どうするんだこれ。もう挽回するの無理だぞ。

 締めてください!

 誰だお前はさっきから!! 何人登場人物いるんだよ今回。不安だな公開するの。ジャンルもわかんねぇし。これはエッセイなのか? 『もものかんづめ』(さくらももこ)とかにこんなテイストの記事あったか?

 あるでしょ。

 ねえよ! まずお前が出てこねえよ。対談じゃねえんだぞ。

 19歳ぐらいの頃から、部屋で1人でフリートークの練習をし始めた。練習といっても本番があるわけではない。なんとなく趣味みたいなものだ。もっと言うと、そこに誰かがいるようなテイで1人で喋ってるだけの「奇行」だ。

 「いやいや、そうじゃなくてさ」とか「それもあるか」とか、想像の中で誰かのリアクションまで存在している。誰かが俺の部屋を盗聴してたら「もう1人いるのか?」と思うだろうぐらい1人で喋ってる。

 『キング・オブ・コメディ』という映画の中で、主人公のルパート・パプキンは今で言う「子供部屋おじさん」なのだが、スタンドアップコメディアンを夢見ていて、部屋の壁に大きく貼った「観客席で観客が大笑いしてる写真」に向けて1人でスタンドアップコメディをやるシーンが何度か挿入される。そうしてパプキンが1人で話してる漫談に対して観客の笑い声が起こるのだが、それはパプキンの頭の中にだけ響いている声だ。

 このシーンはおそらく「主人公は変な奴だよ」という意味で挿入されてるシーンだと思うんだが、この映画を初めて観た大学生の頃、俺は「これ俺じゃねえか」と思った。

 まあどう考えても変な奴だ。そうやって、人生に何か起こるたびに部屋で1人でエピソードトーク化していった話の数々を、ここでこうやって公開している。だから誰かに読んでもらえるだけで嬉しいし、反応がもらえるのはもっと嬉しい。奇妙な人間が奇妙なりに作ったもので、世界にちょっとでも影響を与えている気分になれる。読んでくださっている方には本当に感謝しています。ありがとう。本当にありがとうございます。

 「自己紹介」を除くともう35本になりました。もうちょっとあるので、今回の記事でうんざりしないでいただいて(笑) もう少しだけお付き合いいただければと思います。

 ということで今回はおしまい。次回は牛魔王も帰ってくると思うので(笑) ちゃんと書きます。よろしくお願いします! ありがとうございました!

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