見出し画像

ジブン株式会社:PPM分析を用いて資源配分を決める[ジブン株式会社経営のすゝめ : 06 ]

こんばんは。今日もお疲れ様です。今回は、木下斉さんのVoicyを参考にし、ジブン株式会社の経営においてPPM分析を用いて資源の配分をどのように決定するかを考察してみました。以前の記事では、プライベートも含めた人生全体の資源配分について触れましたが、今回は特にOutput(仕事)に焦点を当てて記述したいと思います。これまでに実施したSWOT分析やブルーオーシャン戦略とも関連性があります。

「PPM分析」は、ボストン・コンサルティング・グループによって1970年代に提唱された「Product Portfolio Management(プロダクトポートフォリオマネジメント)」の分析手法です。この分析では、以下の2つの主要な指標を使用します:

  1. 市場成長率:市場がどの程度の速さで成長しているかを示します。

  2. 市場占有率(マーケットシェア):自社の製品やサービスが市場内で占める割合です。

PPM分析においては、これらの指標を基に自社の事業や製品を以下の4つのカテゴリに分類します:

  1. 花形(Star):高い市場成長率と高い市場占有率を持つ事業。投資と注目を集めるが、競争も激しい。

  2. 金のなる木(Cash Cow):低い市場成長率だが高い市場占有率を持つ安定した事業。安定した利益を生み出し、他の事業への投資に使われることが多い。

  3. 問題児(Problem Child):高い市場成長率だが低い市場占有率を持つ事業。将来性はあるが、多くの投資とリスクを伴う。

  4. 負け犬(Dog):低い市場成長率と低い市場占有率を持つ事業。利益をあまり生み出さず、維持する意味を再評価する必要がある。

図のように4つの象限に分類され、
それぞれに「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」
といった名前が付けられている。

PPM分析は、経営資源の投資配分を効果的に行い、長期的な戦略を策定する際に有効です。企業はこの分析を用いて、各事業の将来性を評価し、競合他社との位置づけを理解することができます。また、PPM分析はSWOT分析、3C分析、PEST分析など他の戦略策定フレームワークと組み合わせて用いられることが多いです。

PPM分析を個人(ジブン株式会社経営)に当てはめて、その人のスキルセットやキャリアポートフォリオの管理に応用してみます。ここでは、個人の能力やキャリア経験を「事業」に見立て、以下のようなカテゴリに分類して考えてみます。

  1. 花形(Star):自身の主要な強みであり、成長可能性が高く市場での需要も高いスキルや経験。この領域を強化することでキャリアを加速させることができます。
    ⇒マーケティングや海外営業といったスキル。

  2. 金のなる木(Cash Cow):現在安定して価値を生み出しているが、市場での成長可能性は低いスキルや経験。この領域は安定した収入源となり、他のスキル開発に資金を提供することができます。
    ⇒長年同じ産業で行ってきた営業経験。英語が多少できること。貿易実務、契約書作成スキル。これらは今いる職場では多少重宝されますが、市場に出ると使えない、もしくは一般化されると思われます。

  3. 問題児(Problem Child):成長可能性はあるが、現在は十分な成果を出していないスキルや経験。投資と努力を要するが、将来的には花形に成長する可能性があります。
    ⇒更に高いレベルの英語スキル、ITや会計のスキル。

  4. 負け犬(Dog):市場での需要が低く、成長の余地も少ないスキルや経験。資源を他のより有望な領域に移すことを検討すべきです。
    ⇒なんでしょう?学歴とか?

個人がこのPPM分析を用いる場合、自己のスキルやキャリアの進路を戦略的に考え、どのスキルに注力し、どの経験を積むべきかの判断基準にすることができます。自己の強みと弱みを理解し、市場の需要や自身のキャリア目標に合わせてスキル開発やキャリアパスを調整するのに役立ちます。そしてジブンの資源をどこに振り分けるかの指針となると考えます。

最後までお読み頂きありがとうございました。
みなさんのPPM分析を用いての資源配分の工夫などありましたらご教示いただけますと幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?