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DAC(Direct Air Capture)とは?メリットと抱える課題を解説

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カーボンニュートラルを実現するにはCO2の排出量を削減するだけでは決して十分とはいえません。CO2を回収したり吸収、貯留したりするといった様々な技術が日進月歩の発展をみせています。
そのうちのひとつがDAC(Direct Air Capture)です。

ここでクイズです!

クイズに挑戦!

日本に先駆けて、海外ではすでにDAC設備が稼働しています。
2022年時点で世界では何ヶ所のDAC設備が稼働しているでしょうか?

A. 18
B. 58
C. 118

本記事では、DAC(Direct Air Capture)についてご紹介します。
最後にクイズの正解も発表するので、ぜひ最後までお読みください。

DACとは


DAC(Direct Air Capture)大気中に0.04%程度の濃度しかないCO2を直接回収するという技術で、「大気直接回収」とも呼ばれます。

主にファンを使って大気を取り込み、化学物質(吸着剤)を用いてCO2を分離し、加熱や減圧により回収します。この他にもCO2の分子だけを取り除ける薄膜を使う方法や、CO2が含まれたガスを冷却し、CO2をドライアイスにして分離する方法などもあります。

回収したCO2は地下に貯留したりプラスチックの材料に変換されたり、さらには燃料や化学品の製造に利用されることも想定されています。
動力源があれば立地的な制約を受けずにプラントを設置できるというメリットもあり、日本国内でも国の助成事業を通じて企業による実証試験が進められています。

今後の技術開発による課題解決にも期待


しかしながら、DACの設備は立地の制約を受けにくい一方で気温や湿度などの天候の影響を受けやすいという特徴があります。

さらに、大気中のCO2は濃度が薄いため回収するには大量のエネルギーを消費することや、CO2を1トン回収するには300ドル~600ドルほどかかるという試算もあり、コストがかかりすぎることが課題として指摘されています。

この先、国内でも装置技術の開発が進められ事業化が本格化していくにつれ、より高効率な回収方法や運用などといった課題をいかに乗り越えていくかに注目が集まってきているようです。

まとめ


日本だけでなく、世界的にもCO2回収市場は今後ますます拡大していくことが見込まれます。競争力を高めるために進められている国内の技術開発の進展、私たちも期待したいですね!

クイズの正解発表💰

それでは正解発表です!

答えは「A. 18」

世界18か所のプラントでのCO2回収量は年間1万トンほどです。しかし、現在既に各国で開発中のプラントがあることからも、今後数年間で世界全体の回収量は右肩上がりに増えていきそうです。

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【参考サイト】
IEA  「Direct Air Capture‐Analysis」
産経ニュース 「大気中のCO2直接回収技術を2兆円基金で支援へ 政府」
日本経済新聞 「日本ガイシ、空気中のCO2回収へ 25年にも実証実験」
日本経済新聞 「大気からCO2回収急拡大 米社が100万トン処理70基計画」


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