見出し画像

匝瑳市長岡・大浦 笠で病を払う大神


長岡地区

東福寺

真言宗の寺院。付近は飯高檀林の影響で日蓮宗寺院が多く、真言宗寺院も改宗しているので宗派そのままなのは珍しい。

星宮神社

参道を探すのが難しい神社
坂を越え石段へ
竹林の中に整然と並ぶ杉並木の参道
苔むした拝殿
本殿
海老虹梁の龍
流麗である
木に祠が寄り添っている

大浦地区

氏神?

謎の木祠。Googleマップに登録されていたのでとりあえず行ってみたものの、思い返すと入っていい場所だったのかもちょっと自信がない。

枯木と木祠
6月なのに丸裸の木はちょっと異様だった

自販機群

商店かと思って撮ったけど店舗かどうかもわからない

蓮花寺

僧侶の弘智法印は大浦で生まれこの寺院で修行し、最期は新潟県の西生寺で即身仏となった。弘知法印御伝記という浄瑠璃の演目になるくらいには有名だそう。

蓮花寺
なおミイラは現存している
検索すると出てくる
シンプルな木像
添えられた写真を見ると、最近塗り直したことがわかる

浄瑠璃としての弘智法印。出身が新潟だったり魔王が出てきたり色々脚色されている模様。

大浦大明神

鬱蒼とした雑木林にある
左奥が裏参道で、表参道が崩壊しているためこっちの方が安全
木の根を台座にした手水鉢
拝殿
かつて石垣の上に乗っていたであろう石祠
石垣は崩れ階段に転用されている
崩落した参道
道中にある祠
形状からして陽物と陰物を表現しているように見える

瘡大神

編笠を奉納して病の治癒を願う一風変わった神社。疱瘡(ほうそう)の瘡はかさと読むため、同じ読みの笠で験担ぎをしていると思われる。

匝瑳市では知られた神社である
拝殿
箱の中に傘が入っている
笠をこの穴に投入することで願掛けとなる
なぜか神社前の道に散らかる猫
近くの民家で飼われていると思われる

お堂

丘陵沿いの集落が見渡せる
小さなお堂の中に地蔵菩薩を中心に色々いる
閻魔の隣は奪衣婆だろうか

庚申塔

庚申塔はそこら中にあるので作り手の個性が如実に現れるが、アシンメトリーなものは滅多にない。さらにたいていの庚申塔がそこまでやらないレベルでさまざまな要素が全部乗せされているため見ていて楽しい。

  • 日輪と月輪:雲に浮かぶ日月。

  • 青面金剛:主役。

  • ショケラ:三尸。こいつが天にいくのを青面金剛が阻止している。

  • 邪鬼:青面金剛に踏まれてるやつ。隣の棒を持ってるのもこれかも。

  • 三猿:見猿聞か猿言わ猿。

  • 二童子:青面金剛に侍る。

  • 酉:夜通し行われる庚申講では朝を告げる鶏にも役割があった。

  • 笠の人物:屋根に相当する部材に彫られた人物。右のは毘沙門天に見え、左は馬を従えている。

  • 庚申石:正式名称はわからないが、無数に奉納された丸石。

無数の庚申石を奉納している
ほぼ全部乗せ

観音堂

歩道のないやや危険な道にあるお堂。お参りの時は丸石を持ち帰り、イボが治ったら二つにして返す。

石でイボを擦る
倍返しで増えた石たち

星宮神社

幟は祭りの時に掲げるもの
江戸時代のものを今も使っているわけではないと思う
石段
雨戸つきの拝殿
切り株にすっぽりおさまった祠

薬師堂

シンプルな作り
朱塗りの薬師如来

行った日 : 2023/06/04

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?