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香取市山倉 1 宿屋と観福寺

2023/04/22


山倉

東総地域の道端に昔から立っている道標では、香取神宮と同レベルで「山倉大神」という神社が頻出する。それくらい知られたエリア。香取神宮と比較すると県外ではあまり知られていないが、鮭にまつわる神事が有名。また観福寺は関東八十八ヵ所霊場の一つで、巡礼の地としても知られている。

なお、山倉を終点とする市営バスの上の台線は2023年10月に平日のみになってしまい、観光難易度が高くなってしまった。

メインストリート

西田部方面からの集落入口にある服屋。傍にある街灯は旧山田町に見られるもので、「星降る町」として売り出していた頃の名残。マスコットキャラが見えるが名前を検索しても出てこなかった。

おしゃれの店かたやま
洋品呉服 片山商店
左折するとメイン通り

吉野屋旅館

徒歩で巡礼するしかなかった頃にいくつか旅籠があったそうで、ここもその一つ。今は10代目が経営している。かつては茅葺の建物だったそうだが全焼、今の建物は大正時代以降のもの。なお、現在は巡礼客こそいないものの成田空港やゴルフ場に近いため海外からのゴルフ客で賑わっているそう。

いつもかはわからないがランチもやっているので、暖簾がかかってたらチャレンジするのも良いかもしれない。


右が宿泊施設、左が食堂
店内
「今日は銚子から脂の乗ったイワシが揚がってるよ」とのことでイワシフライ定食
付け合わせのちりめん山椒も美味
茅葺だった頃の貴重な写真
この日は自分のほか、韓国人5人組がラーメン食べてゴルフへ向かっていた
送迎もやっているので心置きなくビールで乾杯していた

観福寺

吉野屋旅館の向かいにある霊場。創建は811年。

吉野屋旅館駐車場から
巡礼地と近いので、いくつかあった旅館のうち最も繁盛したんだそう
本堂
庚申塔の周りに「風天」「火天」のほか「帝釈天」「大梵天」などといった石碑が並ぶ
常夜灯の台座には波に兎の彫刻
本堂
屋根下の部材は海老虹梁とよび、これを龍の彫刻で装飾するケースが東総で見られる
安房や上総ではまず見ない
文政3年、水戸太田の江幡富重による石灯籠
緑がかった大理石は見たことがない
奥のお堂への石段脇にあるやつ
竹棒が渡してあり入れないようになっていた
観福寺の石垣
いつ崩れてもおかしくないように見える
江戸時代の高札場

観福寺から山倉大神へ行く途中の坂道にある東泉寺と應福寺。寺院が隣接している。

欽明寺

片山商店の向かいの坂の上にあるお寺。現在はお堂しか残っていない。このお堂は相馬堂とよび、旧山田町の指定文化財に指定されていた模様。

行った日 : 2023/04/22

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