南房総市 南無谷海岸
前回
南無谷峠を登る古道の先は南無谷の集落に繋がっている。この集落は砂浜の隅に漁港があり、漁民農民の住居と別荘が混在する面白い地域だった。
峠から降りて国道へ出ようとするとアーチ橋が目に入った。
房州には汐止橋(鋸南町)、巴橋(館山市)、眺尾橋(南房総市)など土木遺産として残るアーチ石橋が各地に残っているが、それだけ石橋づくりが盛んだったということは無名の石橋はもっと眠っているかもしれない。
国道に出る。閉店した店舗もあるが商店が残っている。
立派な土蔵に店舗が併設されている。店名は「金木清兵衛」。
明治37年からびわ羊羹を製造し、房州の土産品として定番になった歴史ある菓子店なのだが、店舗はどう見ても閉店して何年も経っているようだった。裏には工場跡のようなものがあったが、当時はここで製造していたのだろうか。
店舗脇にある初代金木清兵衛の鏡像。
南無谷集落の最北にある豊受神社。
細身のスマートな狛犬が印象的。
南無谷と小浦の間にある入江の小さな集落へのトンネル。
漁港はあるものの、別荘が数軒建っている。
金毘羅様。
角がぴったり落ちている丁寧な横穴。中央に祠が安置されている。
目の前に漁港。金毘羅様は漁師からの信仰が篤い。
二つある入江の集落をつなぐトンネル。
こちらも民家と別荘が建っている。
磯石でできた石垣。このように風化しているのが特徴。内房に典型的な風景である。
一番奥の住宅。
入江の集落を引き返して南無谷海岸に戻る。車で観光に来る人々は「トンネルを抜けるとそこは南国だった」を味わうことができる。
漁港。
日蓮宗寺院の妙福寺。日蓮といえば「南無妙法蓮華経」だが、南無谷という地名はこれに因んでいると言い伝えられている。
昼食は喫茶店 エンゼル。おばあちゃんが経営している素朴なお店。
昼食その2。BusCamp&Cafe127は2022年にオープンしたばかりの店。廃バスを改装したアメリカンな雰囲気の中でタコスを食べた。
つづく
行った日 : 2023/01/08
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