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ブランド名に隠された"ヒミツ"をご存知ですか?

あなたは、買い物に行った時に

「あれ?このブランド名ってなんて読むんだろう?」

と、思ったことは、ありませんか?




私は、しょっちゅうあります。




例えば・・・


 


これは、有名なブランドなので
ご存知だと思いますが

Yves Saint-Laurent

(イヴ・サンローラン)」



とか、知識として知っていないと
読めないですよね。


こんなもん、普通に読んだら


「ワイヴェス・セイントローレント」


ですよ。

HERMES
(エルメス)



だって、「ハーメス」か「ヘルメス」としか読めないし、


ELLE

(エル)


も、ずっと「エルレ」か「エッレ」だと思ってましたよ。

 



こんな風に


「ブランド名」が読めなくて恥をかいた!


なんて経験は誰でもあると思います。




これを私は「ブランドトラップ」と呼んでいます。



世の中には、この「ブランドトラップ」に溢れていまして、


それに見事に引っかかっている
愛すべき人を時々、見かけます。


数年前、
「FRANC FRANC」に行った時に、
カップルの男の子が


「フランクフランク初めて来た~。」


と、


嬉しそうに彼女に報告しているのを聞いて、
思わず目を背けたことがあります。


彼は快心の笑顔でしたが、

彼女の曇った表情を見る限り、
今日が「最後のデート」になるであろうことを
私は瞬時に悟ったからです。


彼は、ちっとも悪くないのに!


最後の紛らわしい「C」はいるかね?と。


「FRANC FRANC」
    ↑コレと↑コレ!


何を気取ってるんだと。


仮にも日本企業なんだから
「ふらんふらん」で良いじゃないか、と。


しかし、このパターンは、
まだ、救いがあります。


「知らない」=「汚れていない。」


と、純粋なイメージを残す可能性があるからです。



場合によっては、
「ブランド」に流されない、
確固たる自分を持っている頼もしい男と
思われることすらあるかもしれません。




ところが、知ったかぶりして
トラップに引っかかるパターンは、
救いがありません。


「知ったかぶり」=「こざかしい」


と、最悪のイメージを相手に
植え付けてしまうからです。




例えば、こうです。


あなたが、着ている服を見た友達に


「あれ?その服どこのブランド?」


と、聞かれてタグを見たら

「a.v.v」

と書かれていて、


(え!?これなんて読むんだ?
エーブイブイ?アババ?アベベ?
なんか、どれもしっくりこないな。。
知らないって正直に言おうかな?
でも・・・)


と、迷いながらも、一か八か
ええい!ままよ!で、


「あぁ、これ?これはアババだよ。」


と、答えたら、ブチャラティのように
(この味は!、、、嘘をついている味だぜ、、、)


と、思っているような目で3秒間無言で見つめられ、


「あぁ・・アーヴェヴェね。」


っと、


やんわりと間違いを訂正されて
返されるという。



あれ?


投げたボールと違うボールが帰って来たよ、と。


あぁ、ボクは一か八かの賭けに
負けたのですね、と。



その瞬間から、
例え長年の親友であっても対等な
関係を継続するのは、もはや
困難と言わざるを得ません。


彼は、「こざかしい奴」という
目で見てくるのですから。


それどころか、帰りの電車で、
その友達のTwitter見たら


「アババなうwww」


とか呟かれていようものなら
顔面にハバネロをすりこまれる
くらいの破壊力があります。




アー・ヴェ・ヴェならぬ、




アリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリ、、
アリーベデルチ!
(さよならだ)



で、遥か彼方に吹っ飛ばされてしまいます。



ちなみに「a.v.v」というブランドも
今日、初めて知ったので、本当に
「アー・ヴェ・ヴェ」で、合ってるか
どうかの確信はないのですが。。



では、いったいなぜ、こんなにも
ブランド名は読みづらいのでしょうか?



なぜ、あんなにも店内に入りづらいのでしょうか?



なぜ、わざわざ「値札」を隠すような
意地悪をするのでしょうか?


なぜ、店員さんは「この貧乏人が。」と
いうような氷の微笑で見下してくるの
でしょうか?(これは被害妄想。)


背後から「何かお探しですか?」などと
声をかけられたら最後!


「気絶・ON・デマンド」ですよね?



これこそが彼らの得意な

「ブランディングの極意」

ってやつなのです。



こっち側(購入前)と、
あっち側(購入後)の
目には見えない心の障壁。


これを人は「ブランド」の価値
として認識している訳です。


この壁が高ければ高いほど、
あっち側(購入後)の世界に行った時に
「信用」と「安心」と「優越感」という
「付加価値」を与えてくれるのです。




つまり、ブランド名というのは、
その高低差を生み出す「最初の壁」
としての役割を果たしているわけです。




事実!



ブランドが海外に出店する際に
読みやすさを重視したりして
その国に合わせて、「言葉」の
表記とかを変えたりはしませんよね?


「読み方を覚えてから来て下さいね。」


という強気の姿勢を崩すことはありませんよね?





そして、

私たちは恥をかきながら学ぶわけです。



そのブランド名を必死で!




そして、悔しいかな・・・



そのブランド名をスラスラ
読める側に回った時の優越感たるや・・




筆舌に尽くしがたいものがあります!



「そうは言っても、福田さん。
私は、ブランドを覚えるのが苦手なんです。」


という方もいらっしゃるでしょう。



ご安心下さい!



そんな「ブランド恐怖症」の同志である
あなたを見捨てるような
ことは、私、決して致しません!



私の著書

「これだけは覚えておきたい!
今日から、あなたも優越感に浸れる
非道徳なブランド名」
(民明書房刊)


から、「三ツ星優越感ブランド」を
1つだけ紹介して終わりたいと思います。



それは、

「agnes b」



というブランドです。



 



これ読めます?






もしも、あなたが


「アグネス・・・ビー?」


と、読んだのだとしたら、




アグネスの「グ」のところで、
私はすかさず


「おっかのうっえ、ひんなげしの
はんなが~♪」


と、後ろで手を組んで、
鼻の穴をおっぴろげて、あなたの
周りをくるくると回って、
最後に、全力で抱きしめます。


せめて、それくらいはさせて下さい。


あなたは、私に優越感という
プライスレスなプレゼントを
してくれたのだから。




正解は、


「アニエス・ベー」


なのですが・・・




読めてたまるか、とね。


こんなもん。




はっきり言ってこれは、
もう悪意がありますよ。




むしろ悪意の塊ですよ。




特に、最後の「ベー」には
人をバカにしたようなニュアンスが
込められており、


ほとばしる熱いパトスが止まらない
訳ですよ。こっちとしては。



ですが、だからこそ、知っている!
読める!というだけで優越感を感じる
ことが出来る訳です!



そして、あなたも、もう
「アグネス」とは読むことはないわけです。



是非!


「おっかのうっえ、ひんなげしの
はんなが~♪」


の歌とセットで覚えて、優越感に
酔いしれてください。


それでは、またお会いしましょう!

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