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職場の変化は激しく、ゆっくりなのだ

一つの会社が誕生してから消滅するまで約30年と聞いたことがある。

20代30代で会社を興し、10年先頭に立って奮闘し、20年後には採用した社員が力を持つようになる。それからバトンを引き継いだりしながら存続を図るが30年目頃には終焉を迎える。

社会や一般常識はものすごい勢いで変化している。過去30年の世界状況を見るとすさまじい。30年前はソ連とアメリカの冷戦時代で世界が二分化されていた。ソ連が崩壊しドイツが統一された。それからグローバル経済、世界の分業化が進んだ。世界各国は協力し合い、分業化が進むと思えた。ところが今はどうだアメリカと中国やロシアとの対立は世界を巻き込んで第二次世界大戦前のようなブロック経済化が進んでいるように見える。
30年も経てば驚くほどの変化がみられるのだ。

単体の会社の場合はどうだろうか。会社は創業メンバーが会社を興し、成功体験を積み上げ、会社の掟やルールといったものを作る。それが10年も経てば陳腐化する。創業者も年をとり世代交代を行う。10年経てばいろいろなことが変化する。だから社員の世代が変わればリフレッシュできると思う。ところが若い世代は会社のルールに創業者世代に縛られている。創業者メンバーがきつい方針を出したとしても、そうはいってもというためらいがあったりする。ところが世代交代すると余計に容赦なく進めたりする。

時代が変わり、社会が変わる。会社の使命が変わらなくとも求められることは変化していくのだ。
にもかかわらず変化はゆっくりとしか起きない。そう、じわじわと変化していく。完全に世代交代したときに、急激に変化する場合もある。

だから老舗企業は新興企業との成長スピードに追い付けなくなる。会社も生き物だからじわじわとは変化していく。柔軟に社会に対応できなくなれば退場を迫られる。その時には次の産業や会社が興って変化していく。

単体の会社の変化は驚くほどゆっくりだ。だが会社や新しい産業が登場すると急激に変化していく。変化に柔軟に対応することが生き残りだ。

社会の変化に柔軟に対応して生き延びていく。


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