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わたしが仮想通貨を始めた理由

なぜわたしが仮想通貨を始めたか、それを話し始める前に少しわたしの昔の話をしないといけない。

むかしの自分はあまりに無力で、そしてその無力さゆえに人を助けられなかったり、人を傷つけたりしてしまっていた。(また、弱さゆえに人から多くのものをもらいすぎていた。)

5年前、水商売のボーイからの電話を、わたしに泣いていることを見られたくないように笑おうとしながらもくしゃくしゃになって泣いてしまっている女性の最期の顔を今でも思い出す。彼女は次会うことはなく、ビルから飛び降りて自殺した。

4年前、才能の片りんを感じたのに学費や親との問題で芸大を辞めていった人もいた。

未だに助けられなかった人たちの悲しそうな顔を思い出す。


わたしは一刻も早く銀の弾丸が欲しかった。現実世界に強く影響を及ぼし、人を助けることができる力。

資本主義社会が基盤の今、わたしはお金という銀の弾丸を求めて仮想通貨に手を出した。為替と違いボラリティーが大きく、株と違いほぼ全ての情報がブロックチェーン上に刻まれており、そして情報格差が激しい。この環境であれば現実世界のように金の殴り合い以外の要素で十分勝ちようがあると思った。

そういった理由でわたしは仮想通貨の世界に入っていった。

そして、徐々にお金以外の、ブロックチェーンの技術や面白いPJなどに興味を惹かれ、知的好奇心のために触ることも増えていった。

もともとあまり人のことが好きではなかったので、界隈の人と交流することはなかったが、巡り合わせが良く、人と交流が増えていき、今は万象-森羅のコアチームをやらせてもらっている。

だがわたしは、web3の未来もメタバースの未来も今は信じられない。web3でも、Yuga Labsのようにクリエイターは搾取され続けているし、MetaはAppleやGoogleの手数料ビジネスを否定しつつ自身のプラットフォームに、売上の最大47%の手数料を徴収しようとしている。

でもわたしは世界を変えよう、人々を変えよう、資本主義社会を変えようなんてことはあまり思ったことはない。

世界はそこまで優しくないし、人間が争うことや、欲求や自分のかわいさ故に甘えてしまうことはもう慣れたし、資本主義社会であれば、自分が強くなればなるほど助けることができる人は増えていくし、何より今のわたしには大局を変える力がない。


それでもわたしは1人でも戦い続ける。

力なき理想論はただの戯言に過ぎないし、ましてやわたしはドン・キホーテでもない。だからわたしはまずわたしの救える人、手の届く範囲の人を助けていきたい。

独善故に感謝は望まないし、見返りも求めるつもりもない。ただの自己満足だ。でもそれで救われた人がいるなら非常に嬉しく思う。

↓仮想通貨始めたあたりにつぶやいていたこと

極貧なので石油王なら課金してください。石油王じゃないなら無理しなくていいです