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(職場を選ぶ) 転職活動は「辞めたくない時に」始める

 前項で、偶然配属された部署の上司と相性が悪い場合や、その上司がモチベーションキラーな場合は、他部署にいる「自分を伸ばしてくれる上司」を探して、勝手に上司認定し、可愛がってもらうことをお勧めした。

 が、どうしても良い上司が見つからないという不遇な人もいるだろう。
 そんなことを言うヤツは、「その人自身に問題があり、組織の中には良い上司は必ずいる」という声も聞こえてきそうだが、例えば女性登用についてはどうだろう。
 
 女性の能力の高さは多くの職場で証明されていると思うが、
いまだに「女性はマネジメントが下手」とか.                                                「出産などで職場に穴を空ける」など
レッテルを貼って、男社会を続けている企業も多い。

 経営者の考え次第だと私は思うが、そんな頭の古い企業は
早晩業績も悪くなるので、早めに退散した方が良い。

 過去の成功体験に固執して、新しい社会に対応できていないばかりか、現実に起きている変化を軽視しすぎている。

 コロナ禍においても同様で、デジタル化に及び腰な企業は「リアルビジネスは無くならない」「ビジネスの本質はオンラインでは無理」とか、できない理由ややらない理由を言われるが、その時点で将来は暗い。
 

 執念あるものは可能性を論じ、
 執念なきものは可能性を論じず、問題点を論ずるのだ。 


 もちろんリアルは無くならないが、デジタルシェアが増えていくのも間違いない。
 経営者なら真っ先にそれを取り込んでいくセンスが無いとダメだろう。

 女性活躍も同様、真っ先に女性の能力を活かす取り組みをしない企業とは
おさらばした方が良い。


 しかし。

 ここからが大切。
 転職活動は会社がイヤなときに始めてはダメ。
 それは、自分を一番安値で身売りするようなものだ。

 私はリクルート時代も人事採用の仕事をしていたし、アイエムジェイを経営している時も採用には一番力を入れていたので、かなりの数の人を面接してきた。

 転職希望者の多くが失敗しているのは
「会社を辞めたくなってから転職活動をする」こと。

 よく考えてみて欲しい。今の会社に不満があるから辞めたいわけだ。
 あなたが辞めたいと思っている場合、おそらく会社も長くいて欲しいと思っているケースは少ない。

 面接でも今の会社の悪口が多くなる。つまりネガティブな空気を出して面接に臨んでいるのだ。

 さらに、辞める時期まで決定していると、早く次の仕事を決めたいという気持ちが裏目に出て、自分を安売りしてしまうことが多い。

 これでは「逆わらしべ長者」の転職になってしまう。

 転職活動をするのは自分が絶好調の時、まだまだ今の仕事をやりたいと思っている時、辞めると言ったら上司が必ず止めてくれる状況にある時だ。

 そういう時こそ他の会社の話を聞いてみると、自分の価値がよく見えてくる。

 足りない部分に気づくかもしれない。プロ野球でいうと、戦力外通告を受けてから他球団を受けにいくのではなく、ノリに乗っている時にフリーエージェント宣言をし、他球団の関心度合いを確認するのだ。

 もちろん、話を聞いたうえで、今の職場に残っても構わない。大事なのは良い状態の時こそ、転職の網を広げておくということである。

 私が面接官なら、そんな人ほど「欲しくなる」。

 なんとかしてこちらを振り向かせようと思う。人材採用もどこか恋愛と似ているのだ。




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