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けんひろの挑戦2 昔はカープも地味じゃった


公立大学法人県立広島大学には、3つの学校がある。

一つは、今年100周年を迎える県立広島大学(通称けんひろ)。
ここで私は、ブランドコンサルタントとして、学部再編後のブランディングのお仕事をさせてもらっている。

二つめは、中国地方唯一のMBAである広島ビジネス&マネジメントスクール(HBMS)で、「地域ブランディングとデザインマネジメント」という授業の講師をしている。

今年は2年目となるが、コロナの影響でどうなるかまだ先が見えない中、準備を進めている。

三つめが、文科省に認可申請中で来年4月開校を目指す叡啓大学の設立支援だ。
こちらはソーシャルシステムデザイン学部だけの単科大学で、1学年100名、うち外国人留学生約20名というかなりエッジの効いた新設大学となりそうだ。

こうした中で、「けんひろ」の強みやポジショニングを明確にし、地域貢献の取り組み方について今一度考え、教職員が一体となって在校生の活性化をし、来年度以降の学生募集につなげていかなけれなならない。
 
 けんひろも叡啓大学もプロジェクトベースドラーニング(PBL)という企業と一緒になって進めるプロジェクトを中心にした学びが軸となるのは同じだが、叡啓大学は「グローバル✖︎企業連携」を志向し、世界に出て活躍する人材育成を目指し、けんひろは「地域✖︎企業連携」を志向し、広島に残って地域課題の解決を地元企業と一緒になって解決し、その成長に寄与して地域を盛り上げていくのが大きな役割となるのではないだろうか。

 そういう意味で、「広島レモンの成分が骨密度を向上させる効果」や「鳥獣被害を減らす超音波」や「少子高齢化社会を支える助産師、看護師、理学療法士などの育成」など、直面している地域課題に取り組んでいるのはとても意味がある。

 ただ、その重要性や面白さが学生に即伝わるかというとなかなか難しい。
まだまだ偏差値とイメージだけで大学選びをしている学生も多い。

「けんひろ」は外から見ると「真面目で地味」というイメージだそうだ。
「真面目で地味」というと、昔の広島カープを思い出す。地方の貧乏球団という印象が「赤ヘルブーム」で大きく変わり、今では「カープ女子」が全国に出現、いつも優勝にからむ強いチームに生まれ変わり、入場チケットはほとんど取れない。
 
 きっと、「けんひろ」が、カープのような人気・実力共に備わった大学に生まれ変わる日はそう遠くない。乞うご期待!


楽しんでもらえる、ちょっとした生きるヒントになる、新しいスタイルを試してみる、そんな記事をこれからも書いていきたいと思っています。景色を楽しみながら歩くサポーターだい募集です!よろしくお願いします!