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【読書コラム】リモートワークが急加速した今、私たちは何をするべきなのかについて考える5冊

新型コロナウィルスの世界的な流行によって暗いニュースばかりが溢れている状況のなか、リモートワークが加速したということは数少ない前向きなトレンドのひとつだ。

もちろん、リモートワーク反対派のひとも多くいるだろうし、直接会って話をすることの重要性を否定するつもりもないんだけど、とにかくリモートワークという選択肢が一般化したのは大きい。

リモートワークによる恩恵は何かと言えば、やはり「無駄な時間が排除された」ということだろう。特に通勤時間が消滅したことの恩恵は多くのひとがスグに感じられる。

まぁ逆を言えば、リモートワークという言葉そのものが働く場所を定義しているに過ぎないので、移動時間以外の効能についてはスグには実感できないだろう。

一方、意外と深刻なのはリモートワークの弊害の方で、「自宅なのでダラダラしてしまう」とか「成果物に対してしか評価されない世の中になる」とか、どうもネガティブな意見が目立つ。

あと、そもそもコミュニケーションが生き甲斐みたいな人たちにとっては、他人と同じ空間にいないと強い孤独感を感じて、どんどんと思考そのものがネガティブになってしまうこともある。

そんな急にリモートワーク時代に放り出された私たちが今、いったい何をするべきなのかについて考えてみましょう。

己の”面白い”を知ろう!

リモートワークという言葉には、離れた人々がネットワークによって繋がり、共同作業が行われるというポジティブなイメージがある一方で、これまでオフィスや教室などのその場で共有される面白さに受け身になってきた人にとっては、面白さの源(みなもと)を失ってしまうという致命的な欠点がある。

いったい”面白い”って何だろうって感じたとき、参考になる書籍がこちら。

「面白い」という言葉の定義について深堀りするところから始めて、世の中の「面白い」が多様化していることを明らかにして、さらには仕事の「面白さ」についても考察している。

自分が感じる「面白い」とは何か?について考えることで、リモートワークを楽しめる基礎作りをしてみるのは、どうだろうか。

もし「面白い」以外の感情だとか思考についても深めたいなら、この本も。

例えば、大学のレポートなどで「コピペは悪いのか?」というような問いを設定しても、本書では「答えがない」という結論に至って、コピペの良い点についても検討している。深く己を知ろう。

「AIとの恋愛」なんてテーマも面白い

見えない相手に伝える能力

リモートワークが苦手だと感じるひとのなかには、ボディランゲージや雰囲気などのオフィスや教室であれば共有されていたはずのモノがない世界でのコミュニケーションに困り果てている人も多いのではないだろうか。

Zoomなどのライブカメラを用いたコミュニケーションツールが流行していて、限りなく対面での会話と同じ体験ができると話題であるものの、やはり実際に会議室やカフェなどで会って話すのと比べれば、相手について得られる情報は少ない。

だからこそ、リモートワークの世界では相手に伝える能力が求められる。特に、自分の感情について言語化する必要性に迫られることだろう。相手に「察してもらう」ことで生きてきた人たちにとっては厳しい環境だけど、とにかく慣れるしかない。

言語化については、この書籍が面白い。

ただ単に感情を言葉に変換するという意味での言語化力に留まらずに、言葉によって人を動かすための方法論についても具体例が示されていて、リモートワークでZoomの向こう側にいる相手に思いを伝えて、動いてもらうためのスキルを身につけるためのアイデアになりそうだ。

ついでに、この本も合わせて読んでおこうか。

Zoomでコミュニケーションが行える環境を活かして、本書が伝えている様々なコミュニケーションのルールを実践することが可能だ。リモートワーク以前の時代には、コミュニケーションをするためには「会いに行く」ことがセットだったので、随分とハードルが下がったと思う。

拡張話法(感嘆→反復→共感→称賛→質問)が上手く進むと気持ちいい。

最後に「モチベーション」について

リモートワークへの対処法として「己を知り」「相手に伝われば」なんとか生きていけるんじゃないかと思うものの、どうしても「自宅だとダラダラしていしまう」とか「誰かに見られていないとモチベーションが上がらない」というような方向性での悩みが残るので、最後に「モチベーション」について。

正直なところ、自宅でひとりなのに異常にモチベーションが高い状態の人間というのは気持ちが悪いと思うので、リモートワークにモチベーションが必要なのかどうかというと疑問だ。

そこで、リモートワーク時代のモチベーションへの回答として、この一冊をおすすめする。

本書では、幸福度が高くて、精神的に豊かな暮らしを実現しているフィンランド人の生活スタイルのなかにおいて「仕事」がどのように位置づけられているのかについて紹介されている。フィンランド人がとる「カハヴィタウコ(コーヒー休憩)」などの習慣も面白い。

あなたに最適な書籍をおすすめします!

当コラムでは、大きな時代の変化に対応すべく新たな知識を身につけたい皆さんに対して、最適な本をご紹介することを目的としています。

毎日のニュースを常に追い続けるよりも、1冊の本から得られる知識の方が重要だと考えているからです。

もし「こんな問題を解決する1冊を教えて欲しい」というような要望があれば是非、コメント欄にご記入をお願いします。

こちらとしても日々のコラムのテーマを見つけるのが大変なので、要望をいただけると非常に助かります。

よろしくお願いいたします。

さて、次回は「自宅から世界の超長期トレンドを知ろう!」って観点からのコラム&おすすめ書籍について書こうと思います!

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