1-OFF.jpで機械部品製作
はじめに
ニコニコ動画に投降した「きちんと自爆するパンジャンドラム」では、ギヤボックスとタイヤをつなぐシャフトを1-OFF.jpに製作していただきました。本記事はその備忘録です。
経緯
パンジャンドラムに用いているタミヤ 6速ギヤボックス HEのドライブシャフトの外径は4mm、タイヤのマウントホールは穴径8mmなので、直接取り付けることができません。異径高ナットとダブルスクリューを使うと取り付けられないこともないのですが、横幅が広くなりすぎてパンジャンドラムらしさが失われてしまいます。
そこで、専用のシャフトを準備することにしました。とはいえ、自分で製作するのは無理なので、個人でも対応可能な1-OFF.jpに製作を依頼しました。
製作物
製作物はシャフト右(下記写真中の長い軸)が1個、シャフト左(短い軸)が1個、タイヤ固定ジグが2個(ボルト状のもの)になります。
初期案ではシャフトとタイヤ固定ジグが一体物でしたが、そのような構造では、シャフト右は製作不可とのことでした。そこで、タイヤ固定ジグを分離した構造にしました。
材質はステンレスです。1-OFF.jpで紹介されているアルミ、ステンレス、真鍮のうち、いちばん頑丈で、1-OFF.jpが最も得意そうなので、ステンレスにしました。あまり深く考えていません。
製作依頼の流れ
1-OFF.jpの「お見積もりからお届けまでの流れ」に記載のとおりです。お見積もりのページの依頼フォームに必要事項を記入し、図面を添付して送信すると、担当者から製作可否と概算見積、納期がメールで届きます。
内容に納得できたら、注文する旨をメールで返信します。折り返し正式な見積書が届きますので、指定の口座に代金を振り込み、製品の到着を待ちましょう。
前述のように、シャフトの初期案は製作不可との回答があったため、設計を変更しています。そのため、初期案は取り下げ、改良案で再見積もりをお願いしています。
LibreOffice Drawによる図面作成
1-OFF.jpに提出する図面には、正面から見た図、横から見た図、寸法、材質、数量を記載します。図面はLibreOffice Drawで作成しました。
LibreOffice Drawで使用するオブジェクトは、基本的に直線と円、テキストボックスだけです。外形線は太さ0.02mmの実線、寸法線と寸法引出線は太さ0.01mmの実線、中心線は太さ0.01mmの一点長鎖線、かくれ線は太さ0.02mmの荒い破線で統一しています。
図面は実寸です。この図面はパンジャンドラム本体の設計図にも使いますし、設計図はそのまま車体の型紙になるためです。
公差は記入していません。1-OFF.jpの図面の例にも公差は記入されていないので、指定しなくてもよいみたいです。
シャフトのC面取りは、ギヤボックス付属のドライブシャフトの実測値にあわせました。ギヤやユニバーサルジョイントを通しやすくするため、面取りをしておいたほうがよいと思います。
以下は初期案の図面です。細い部分の長さは40mm程度が限界とのことで、シャフト右は断られました。シャフト左は製作可能だそうです。
図面はPDFでの提出が指示されていますので、LibreOffice Drawのエクスポートを使ってPDFで出力します。
納期
発注時に納期は約4週間との連絡がありました。そして、連絡のとおり入金からちょうど4週間後に発送されました。
1-OFF.jpを運営するミクロ工業の状況によって前後すると思いますが、このくらいが目安だと思います。また、別途料金が必要ですが、特急対応も可能なようです。
費用
あくまで私個人の感想ですが、このような部品の製作費用としては妥当だと思います。むしろ少し安いくらいだと感じました。
おわりに
機械部品の製作依頼は初めてでしたが、戸惑うことなく注文することができました。1-OFF.jpの説明がわかりやすいためだと思います。今後も機会があれば積極的に活用していきたいと思います。
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