牛乳をこぼしたのはあなたです。
今朝、冷蔵庫を開けると牛乳が庫内で飛び散っていた。
朝に牛乳を飲むのは夫だけ。
カウンター越しに、
「ねぇ、牛乳が飛び散ってるよ。気を付けてね。」と夫に伝えた。
夫は、「え?牛乳?俺?なんで?」
なんでって私が聞きたいよと思った。
「いや、牛乳朝飲むのはあなただけでしょ?きちんとしまってなかったのかな、とりあえずこれから気を付けて。」
(ごめんね。これから気を付けるね。)
このふたことを言ってくれたら終わったのに。
「なんで俺が気を付けるの?てか大変だったんだよ。上の棚がなんか落ちてきて、なんか向きも反対になってるし、ねぇ棚とれちゃってたの?直してなかったの?俺ちゃんと直しといたよ。」と。
ムカ。
ムカムカムカムカムカムカムカ。
あぁ、いつものだ。
絶対に自分の非を認めない。
特に自分の記憶がないものに関しては、自覚がないものは誰かがやったことになる。
早朝も、夫のジャージがソファの上に脱ぎ捨ててあった。
おそらく寝ぼけてのことだろう。
けどそれも記憶がないことなので、おそらく夫の中では小さなこびとがえっさほいさとソファの上に運んだことになっているんだろう。
これもどうやらアスペルガーの行動としてあるらしい。
今まで、どうして夫は私からしたら明らかに夫の非であるのに認めないのか不思議でもあり、苛立ち、怒り、けれどそう思う私の心が狭く、だまってニッコリして許容できないのかと自分を責めていた。
でも私は私で秩序を乱されるのが嫌だ。
家族の中で一番に起きる私、起きて乱雑なリビングを目にすると苛立つ。
(だって前日に私は片付けて寝た。)
キッチンは私のサンクチュアリ。
家族の胃袋を支えているのは私という自負がある。そこを乱されたくない。
冷蔵庫は家族で使うもの、親しき中にも礼儀あり。
丁寧に扱ってほしい。
私の望みもしっかりとある。
なのでそれが叶わないなら、苛立ったり、怒ったり、不思議に思ってもいいじゃないか。
また夫の持つ特性を知ったことで、こういう時になんでわからないの!と一方的にするでなくどうしたらいいのかもまた何かで調べてみよう。
(今回は先日相談した友人に朝からLINEをしたところ、対策方法を講じてくれた。ありがたい。)
そしてこの後、さぁお茶でも沸かそうかなとキッチンの乾物やお茶や粉もの類を収納している引き出しを開けると、いつもそこにはないものが。
夫が昨日着ていたであろう肌着代わりのTシャツ。
ムカを通り越して殺意。
ありえない。
流石にこれはなんなのかと、ちょうど休憩時間だった夫に電話。
自分のTシャツであることに、これに関しては認めざるを得ない状況だけれども反省の色はかなり薄い。
電話をとにかく早く切りたそうで、「はいはーいはーいはーいはーいはーい。」となんども「はーい」を繰りかえしながら切ってしまった。
(これも義母と同じ。自分の言いたいことだけ言い、相手が話の途中でも「はーい」を何度も繰り返しながら勝手に切ってしまう。)
寝ぼけていたんだろう。
それにしてもひどい。
小さなことでも立て続けに起こるとこちらのテンションがとんでもなく落ちる。
やめてくれ。
今夜は夫帰宅前に寝よう。顔を見たくない。
きっと顔を合わしたら、反省の意が全くないごめんなさいを聞き、私はこうやって苛立ち怒った私をまた責めることになる。
最後に、本当はこういってほしかったということも考えて書いていってみよう。
牛乳をこぼしているのを伝えた時。
『ごめんね、これから気を付けるね。hebucoちゃん教えてくれてありがとう。』
Tシャツをパントリーに間違えて格納したのを伝えた時。
『本当にごめんなさい。嫌な気持ちにさせて本当にごめんなさい。』
今回は心から謝ってほしかった。
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