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優しくて温和だけど、寄り添ってもらえない。

私の夫は優しい。
付き合っている頃から、この人はバファリンのように成分は優しさで出来ているように思うほど。
当時の私の心の痛みもとっていてくれたような気がする。

けれど小さな違和感はたくさんあった。

それは私が関西出身なのと、夫が関東出身で生まれ育った環境が全く違うからかもしれない、男と女だし、とか最終的にはこんな優しい人なんだから私がおかしいんだとすら思っていた。
またいつか書く予定だけれど私は機能不全家族で育ったから。

だけど結婚後その違和感は小さなほころびとなって、そのたび私は私がおかしいんだと自分を責めてそのほころびは私が開けてしまったんだからと一生懸命繕っていた。

そのほころびはたまにほどけて、ここ数日思い出す記憶。

それはもうすぐ12歳になる娘が産まれたばかりの頃。

夜泣きが激しかった時、私もふらふらで「少し抱っこを変わってほしいけど、いいかな?」と聞くと、
「お前と娘のせいで、俺は眠れない。仕事にも影響するし迷惑だ。」と。

娘が喉の機能が少し未熟で産まれ、月に1度総合病院で受診しなければいけなかった時も、「初めての育児で不安がいっぱいなんだけど、月に1度だけ一緒に受診してほしいんだけど、忙しいかな?」と聞くと、
「毎月1回、俺が車毎回出すと思わないでよ。一人でちゃんと行ってよ。」

なんでかな。2人の子供なのに。
でもこんなに優しい人にそこまで言わせてしまった自分が良くなかったんだ。私が頼り過ぎたんだ。夫は仕事を頑張って、私と子供の為に働いてくれてるんだからしょうがない。

これは私もひどく傷ついたから記憶に強く残っているけれど、日常の中でもたくさんあった。今現在も。

こんなことを書くとどこが優しくて温和なんだと言われるかもしれないけれど、本当に成分としてはほぼ100パーセント近くが優しく温和。
だけどそのうちの0.1パーセントがこうなのだ。

傷ついただけでなく、怒りも、喜びも
分かち合えないつらさがずっとあった。

わかってもらえないのはしょうがない。
だって違う人間なんだから。

けれど話が通じないこと、受け入れてもらえないことが15年間続くと、私の感情の機能はどんどん低下し、表情はどんどん乏しくなっていった。
そして、何度も離婚を考えた。

ただそれ以外は本当にいい夫でいい父親。
私の家族にも、友達にも評判はいい。

なんであんないい人にそんな風に思うの?口々に言われる。

なら私が消えるしかないかもしれない。
失踪したい、消えてしまいたいと何度も考えた。

けれど、つい最近「カサンドラ症候群」という言葉を目にして、
なんだか心がざわついて調べてみた。

そこで行きついたのが夫はアスペルガー症候群なのかもしれないということ。診断はしてはいないものの、いくつかのネット診断でおそらくそうであろうという結果がでた。

ちなみにそこでやはりと思ったのが夫の母もそうだということ。
こちらは本当に意思疎通がほとんどできない。いつも一方通行の会話。

そして残念ながら、12歳の娘もその傾向が強いことも。

このことが分かった瞬間、ホッとした。
私が悪いわけじゃなかったんだと。

もちろん夫も悪いわけではない。

原因が分かったことでこれからの対策も何かしら得ることができるかもしれないと光明がさした。

このnoteも私の回復の一環で始めた。

ただの愚痴を書き連ね、悲観的なことや感情的に怒りを書き散らかすことになるかもしれないけれど、私が感じた感情をここでこれからしっかりと言葉にすることで夫や娘に、そしてほかの家族にもわかってもらえなくても私が私にそう思ってもよかったんだよ、そう思ったんだもんねと寄り添っていきたい。

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