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夏に転職活動をしてはいけない

〜サムネはお気に入りのぬいぐるみで頭の高さを調整する賢くてとても可愛い犬です〜


9月も半ばになってきましたね。私が社会人復帰して早2週間です。これまでの人生でMacBookをメインで使用したことがなかったのに、人生4社目にして社用PCがMacになったので日々キーボードの位置に違和感を覚えながら職務を全うしています。
5月初旬に前の会社を脱走(とはいえ、ちゃんと手続きはしました)して、正式に退職をして新しい仕事を始めるまでの4ヶ月間は本当に1つも労働をしなかった。労働のことは嫌いじゃないタイプだけど、労働なしで手放しになにもしないで良い日々を与えられても別に苦でもなにもなく生きていける人間であること自覚した4ヶ月でもあった。暇の時間が暇で有り余るほど、意味のあることをやるべきという圧力はあれど、一回一から見てみたかった長編作品を見てみるだとか、とりあえず行ってみたかった展示に行くだとか、なんのプレッシャーもなく寝続ける毎日とか、そういう日々の小さな欲望、でもみんなが無駄な時間だと思って別にやらないことを全てやっている日々だったように思う。なにをやったのか成果を問われると本当になにもやっていないんだけど、なにもやらないって逆にもうやれなくない?時間があったら自分の身になることをやったほうがいいというのは重々わかってるけど、疲弊した身体に新しいことを希望を持ってやるエネルギーなんて備わってなかったし、意味のないことをやり続ける空白の期間なんてもうこれから先あまり訪れることもなかろうし、これはこれで良い期間だったと思う、と、最大限の美化をしておく。
そしてこの期間に特に腫れ物を扱うようにでもなく、攻めるわけでもなく接してくれた全ての人にBIG  THANKSでーす。

それでタイトルのお話なんですけど、本当に夏に転職活動なんてするんじゃないよ。って毎回思ってるのになんだか毎回夏に転職活動をやっている。汗でベタベタのぐしょぐしょになりながら企業に向かって、本当に夏に面接したくない!するもんじゃない!って毎回毎回思ってるのにいっつも夏。時代が進んで、初回の面接はオンラインとかも増えてきたけど二次面接からは実際に会社に行くことが多くて、爽やかに家を出ても着く頃には滝汗。マジで夏に転職活動をするのはやめろ。
転職活動をする度に、そろそろちゃんとしたジャケットくらい買うか〜と思うんだけど、面接の時くらいしかスーツ着る機会が無いので登場回数がそんなに多くないものにお金をかける元気もなくタイミングを永遠に逃している。ジャケットだけじゃなくて他の全身装備に関しても須く同じ気持ちなので、ゲームで言うと初期装備と、イベント無料ガチャで手に入った装備をごちゃごちゃに組み合わせた出で立ちで転職活動を乗り越えている。
大学の時に買ったスーツのジャケットに、ユニクロのタックパンツ、えりちゃんからいつだか貰った青い半袖シャツにguのマシュマロパンプスという寄せ集め。OLとしてギリギリの装備。
しかも今回は予備の半袖シャツに誤ってファンデーションを付けてしまったので青シャツだけでなんとか乗り切った。朝面接、夕方面接の日には帰って即洗濯して夕方にギリギリ乾いた同じシャツを着ていた。どんだけ?

ギリギリの転職活動を経て、またどうにもニッチな業界で働くことになったけど、今のところぼちぼち楽しくやれています。
しかし会社の勤怠システムが自分が持ってる交通系ICカードを機械にピッとして管理するタイプなんだけど、出社し始めて2週間でもう二回カードを家に忘れてピッができなかった。本当に自分が嫌になる。
電車に乗るために使っているのはモバイルSuicaで、勤怠用のICカードは勤怠用でしかないので二回とも出社するまで無いことにも気が付かなかった。

そもそも私はかなり忘れ物が多いタイプで、ひどい時期は携帯・財布・家の鍵の三種の神器をどこかしらに毎度毎度置いてきてしまっており、それを見かねた友人に「携帯・財布・家の鍵」とどこかを出る際にはお経のように唱えてもらい続けてやっと忘れなくなったような人間なのである。さらにいつかのお正月に実家に家の鍵を置いたまま福岡へ渡る船に乗ってしまい、親が次の船に乗る見ず知らずの方に頼み込んで鍵を届けてもらうという失態を経て、その3つを忘れることが本当になくなった。他人に迷惑をかけてからようやくに学ぶ。心底迷惑。

元来私は物が自分に帰属している意識が他人より低いんだと思う。ちょっとしたお金を出せば代替のものが手に入れられるものであればあるほど「自分のもの」という意識がほとんどない気がする。勤怠管理もピッをしなくても最悪携帯のアプリで打刻すれば良いと思っているから忘れるし、交通系ICカードも最悪無くても切符を買えば電車に乗れるしと思っているから忘れるし、持ち歩きの携帯充電器もお金を払えば簡単に街で借りることができるしと思って充電できず結局持ち歩けない、ほとんどのものは忘れてもなんとかなるという考えが全ての根源。諸悪の根源。
英語で持ち物のことを「belonging / 直訳:属するもの」と言いますが、その通りすぎる。持ち物をbelongingと定義した人、私と同じ属性なのでは?
持ち物が私に属していないから忘れてしまうし、属するためにはそれがないと何かができないという制約がないと甘んじてしまうんだわ、現に前の会社の社員証は勤怠管理だけでなくて、それがないとオフィスに入ることもできないという制約があったから一回しか忘れなかった。

(一回忘れてるんかい。)

などと考えながら、「いい感じのカードケースに入れて鍵も一緒につけておけば今後勤怠用のICカードを忘れることもないのかもしれないな」と解決策を出して家に着いて部屋中を探しても勤怠用のICカードは見つからなかった。これはちゃんと無くしてるんかい。

一応こんな自分に日々反省はしていて、俯瞰で見てどういう機能を持つものであれば自分がうまく対応できるのかがわかるようになってきた。みんなが苦労しないような小さなハードルもたまに私にとって高かったりするんだけど、一つ一つ乗り越えていこうね。。

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