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487 清水港散歩~日本の産業を支えた清水の廃線跡をたどる


静岡県・清水に来ました。現在は静岡市清水区ですが、長きにわたり清水市という独立した自治体でした。静岡市が政令指定都市になる際に合併して清水区となっています。

清水は全国でも有数の港町として知られます。駅から少し歩けば太平洋。

シーチキンで有名なはごろもフーズは現在本社は静岡市ですが、清水に本店があります。「はごろも」は、清水区内にある三保の松原の天女の羽衣伝説に由来します。

今回清水にやってきたのはおいしい魚を食べるため。目的のお店があったんですが、

出足が遅かったため1500円でまぐろ盛り放題のまぐろ丼はあいにく完売。また出直すことにします。それにしても決して広くない市場内は人でごった返していました。日本人は本当に海鮮好きなんだなと思います。

別のお店でまぐろ尽くし丼を頂きました。口がまぐろの口になっていたのでそれ以外のものを食べる気にはなれません。こちらも大変おいしく頂きました。

食後、運動がてら清水の町を散歩します。

清水はこのように砂洲の三保半島が伸びてきて深い湾になっているので波が穏やかです。そして三保方面にいくのはバスより船のほうが早いので水上バスも運行されています。

自転車道を通ってエスパルスドリームプラザに向かいます。清水といえばエスパルス!エスパルスドリームプラザはショッピングや映画などを楽しめる清水きってのレジャー施設です。

ところでこの道路、何かの跡のように見えてしかたがありません。お分かりになりますか?

そう、ここはかつてここを走っていた国鉄清水港線の廃線跡。清水駅から三保駅までを湾に沿って走っていた鉄道路線でした。貨物輸送が盛んだった時代に一時は営業係数54と日本一の黒字路線となりましたが、その後衰退の一途をたどり、私が子供のころには朝夕1往復ずつしか走らなかったと記憶しています。1984年3月31日にその役目を終え廃止されています。

ここのかつて鉄道があったことを物語る遺構はエスパルスドリームプラザの前にも残されています。鉄で組まれたこの謎の物体。いったいなんでしょう。

これはテルファークレーンと呼ばれる木材積み込み用のクレーン。1928年に清水港駅に木材を貨物に積み込みための機械としてつくられました。後には石炭の運搬にも使われています。1971年に使用が停止されましたが、日本で唯一残されたテルファークレーンであり、その歴史的価値の高さが評価されて登録有形文化財に指定されています。この公園の景観にもうまくなじんでいてあまり違和感を感じさせないですよね。

エスパルスドリームプラザから眺めるテルファークレーン。
公園にはヨットハーバーも整備されています。

さて、エスパルスドリームプラザには清水を代表するアニメキャラクターのテーマパークがあります。そう、それは

ちびまる子ちゃん!原作者さくらももこさんの出身地である清水市(当時)を舞台にした日常生活を描くコメディマンガです。わたしの妹が買っていた少女漫画雑誌「りぼん」をわたしも読んでいたのですが、ちょうどちびまる子ちゃんの連載が始まった時期でした。これは面白い!ぜったい受ける!と思っていたらアニメ化されて爆発的な人気になりましたね。

それではちびまる子ちゃんの世界にご案内!と思いましたがちょっと長くなってきましたので今日はここまでということで。

後半へ、つづく(キートン山田風に)。











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